糖尿病 Q&A

食事

  • Q. 糖尿病の食事療法とは、どのようにすれば良いのでしょうか。
    A. 主治医から決められた指示エネルギーで、三大栄養素である炭水化物(ご飯・パン・麺類)、たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品など)、脂質(油分)のバランスを考え、合わせてビタミンやミネラル(野菜や乳製品など)も欠かさない食事になります。
  • Q. 栄養バランスの良い食事とはどのような食事ですか。
    A. 理想的な栄養バランスとは、1日の摂取エネルギー量の50~60%を炭水化物(ご飯やパン、麺類など)からとり、たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品など)は標準体重1kgあたり1.0~1.2g、そして残りを脂質(サラダ油やバター)で摂るのが良いとされています。
  • Q. 1日に必要なエネルギーはどのように計算して出すのですか。
    A. 標準体重(身長(m)×身長(m)×22)×体重1kgの必要なエネルギー(身体活動量)=1日に必要エネルギーが算出されます。身体活動量は、①主婦・事務職など部屋中心の場合:25kcal、②セールスマンや販売員など特に重労働をしていない場合:30kcal、③運動選手など重労働をしている場合:35kcalになります。例えば、身長150cm、体重60kgの主婦の場合、(1.5×1.5×22)×30≒1500kcalと算出されます。
  • Q. 血糖値を上げないようにする食べ方とはどのような食べ方ですか。
    A.
    • ①朝、昼、夕を食事をなるべく決められた時間に平均して食べましょう。
    • ②よく噛んで、ゆっくり食事をしましょう。
    • ③サラダや煮物など、食物繊維が豊富に含まれているものから食べましょう。
  • Q. 食事療法をしていれば、糖尿病はよくなりますか。
    A. 2型糖尿病の場合、食事療法によって血糖値は確実に下がります。糖尿病の程度や病態によっても様々です。ただし、食事療法だけでは不十分な場合もあります。
  • Q. 食事療法を始めても血糖値が十分に下がらなければ、食べる量(摂取カロリー)をもっと少なくするのですか?
    A. 血糖値を下げるために食べる量をできるだけ少なくしたほうがよいと考えるのは間違いで、摂取カロリーが少なすぎると低栄養状態の悪化を招く場合があります。食事療法や運動療法を適切に続けていても血糖コントロールが不十分な場合は、薬物療法が必要な場合もあります。
  • Q. 仕事柄、外食が多くなりがちですが、気をつけるポイントはありますか。
    A. 外食のメニューは一般的に高カロリーで、栄養バランスもあまりよいとはいえません。カロリーオーバーにならないように食べる量に気をつけ、不足する栄養素(とくに食物繊維)を補うようにしてください。
  • Q. 外食などで、野菜が摂れない場合は野菜ジュースを飲んだら野菜を食べた代わりになりますか。
    A. 野菜ジュースは、野菜を食べたときに比べて摂取出来る栄養素は少ないと報告されています。また、野菜だけではやや飲みにくいため、果汁が入っていたり、味を整えるため塩分が入っているものもあります。野菜の代わりとして日常的に飲むのは控えましょう。
  • Q. 低炭水化物ダイエットについて、主食のごはんを食べないでおかずと野菜だけで血糖値は上がらないのでしょうか。
    A. 血糖値は上がりませんが、ごはんなどの主食を含む炭水化物は身体のエネルギーの源となる成分です。全く食べないと身体に悪影響を与えかねません。継続的に行うのは注意が必要です。
  • Q. 補食と間食の違いを教えてください。
    A. 『補食』とは、低血糖の対処や予防のために1日の指示エネルギー以外にとるものをいいます。また、『間食』とは、1日の指示エネルギーの範囲内で、3食以外で食事と食事の間にとる食事のことをいいます。
  • Q. 間食はしない方が良いのでしょうか。
    A. 糖尿病の方は健康な方と比べて血糖値が上がりやすい傾向にあるので、通常の3食以外の時間に何かを食べると、上がった血糖値が下がりきらないうちに次の食事を食べることとなり、高血糖状態が長く続く原因にもなるので、注意が必要になります。
  • Q. アルコールは飲んではいけないのですか。
    A. アルコールはエネルギーはあるのに栄養素はないので、飲むのにご飯を減らしたりすると血糖コントロールに悪影響を及ぼします。さらに、低血糖を起こしやすくしたり、低血糖に気づきにくくなったりすることもあります。飲酒する場合は医師に相談しましょう。
  • Q. 糖質ゼロと表示されているビールは普通のビールとどう違うのでしょうか。飲んでも問題はないのでしょうか。
    A. ビールに『糖質ゼロ』と記載されていてもエネルギーはゼロではありません。酒類のエネルギーは糖質量よりもアルコール度数の方が影響が大きく、100ml(g)=7kcalあります。よって、栄養成分表示を確認しましょう。
  • Q. カロリーゼロと書かれているデザートや飲み物はいくら食べてもいいのでしょうか。
    A. 「栄養表示基準制度」による基準では、『ノンカロリー』『カロリーゼロ』と表示して良いものの基準として、食品100g(飲料100ml)あたりエネルギーが5kcal未満である場合に表示しても良いと定められています。よって、カロリーがゼロな訳ではありません。
  • Q. トクホなどで、血糖値の上がりを緩やかにするお茶などは本当に効果があるのでしょうか。
    A. 食後の血糖値の上昇を抑える効果がある、と言われる特定保健用食品(トクホ)の食品に含まれることが多いのが、「難消化性デキストリン」です。水溶性食物繊維の一種で、食事と一緒に摂取することで、血糖値の上昇を緩やかにする効果があるとされます。ただし、過信には注意が必要です。内服薬に代わるものではありません。

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