糖尿病 Q&A

日常生活

シックデイについて

  • Q. シックデイって何ですか?
    A. 糖尿病患者さんが体調が悪く、食事がとれない状態のことをシックデイといいます。
    シックデイの時は注意が必要です。人間の体は病気になると血糖値が上昇するように出来ているため、普段通りの治療をしていると血糖コントロールが悪化する可能性があります。一方で、食事を摂らずに普段通りに薬を使用することで低血糖になるリスクがあります。
  • Q. シックデイルールって何ですか?
    A. 薬物療法をしている患者さんが、シックデイの時にどのようにお薬を調整していくかをあらかじめ、主治医と相談して決めておくルールのことです。たとえば、インスリン療法をしている方では、食事を半分取れたら追加はいつもの半分量を打つ、基礎インスリンは食事に関係なく継続して注射する。などです。この機会にご自身なりのシックデイルールを主治医と話し合っておきましょう。
  • Q. シックデイの時の対応はどのような注意が必要ですか?
    A.
    • ・食事が摂れなくてもインスリン注射を自己判断で中止しない。
    • ・水分を十分にとり脱水症状にならないように気を付ける
    • ・食欲がなくても絶食しない。食欲がなかったら、おかゆやゼリーなど口あたりよく消化の良いものを、指示カロリーの範囲内で出来るだけ摂取しましょう。

旅行について

  • Q. 旅行に行きたいのですが、糖尿病があることで何か気を付けなくてはいけないことはありますか?
    A. 糖尿病があるからといって、旅行や出張に行けないということはありません。ただ、体調管理にはいつも以上に注意しましょう。旅行中は食事や睡眠が乱れがちです。旅行先でのスケジュールに合わせた薬の量の準備をし、緊急時の対策など確認しましょう。
    旅行の際に準備するものとして、以下のものがあります。
    • ・健康保険証
    • ・糖尿病手帳
    • ・糖尿病IDカード
    • ・お薬手帳
    • ・旅行スケジュール日数+2,3日分多めの内服薬
    • ・インスリン治療をしている人はインスリン製剤と注射セット、血糖測定器、ブドウ糖など
  • Q. 海外旅行に行きますが、何か気を付けることはありますか?
    A. 海外旅行であれば、英文カード(Diabetic Data Book)を用意しましょう。旅先で具合が悪くなった時のために、現地の日本大使館の連絡先を手帳にメモしておきましょう。
    インスリン製剤は飛行機に乗るとき、トランクに入れて預けると貨物室で凍結して使えなくなってしまう恐れがあるので、手荷物として機内持ち込みにしてください。注射器など事前申請が必要な場合もありますので航空会社に確認しましょう。機内食の申込みも忘れずにしましょう。

災害について

  • Q. 震災などの災害時に備えて日頃から準備しておくことはありますか?
    A. 治療薬の予備や糖尿病食の蓄えについて主治医に相談しましょう。また、使用中のお薬についても、避難先の医療機関で正確に伝えられるように「お薬手帳」をいつも携帯しておくと安心です。緊張や疲労が続くと病気に対する抵抗力も落ちてきます。いつも以上に健康に気を使い、睡眠時間を十分にとりましょう。また、ケガなどは悪化する前に早めに処置をしましょう。
    非常時に用意しておくもの
    • ・治療薬
    • ・インスリン注射セット(消毒綿なども忘れずに)
    • ・血糖測定セット ブドウ糖
    • ・糖尿病手帳、お薬手帳など(治療内容や薬剤名などを記入)
    • ・緊急連絡先(医療機関・家族)
    • ・懐中電灯、メガネなど
  • Q. 避難所での過ごし方で気をつけることはなんですか?
    A. 災害時に避難所で配られる食糧は、おにぎりやカップ麺などの高カロリー、糖質の高いものが中心となります。このような場合でもカロリー量や糖質量を意識して無理のない範囲で自身の食事療法に沿った食べ方に努めましょう。避難所では水が不足し、トイレも不便なので水分を控えがちになりますが、水分は意識して補給するようにしましょう。
    じっとしていると深部静脈血栓症などになりやすいので、こまめに手足を動かしましょう。
    *当法人では糖尿病災害時の対応マニュアルを作成しております。

運転について

  • Q. 糖尿病があると、車の運転になにか問題はありますか?
    A. 糖尿病があるだけでは車の運転には支障はありません。自動車運転免許を取得または更新する際には、無自覚性低血糖の有無が問題となり、自動車など運転時間帯の血糖コントロールがきちんと出来ているかが重要になります。きちんと血糖の自己管理が出来ているなら免許の取得や更新は可能です。糖尿病では高血糖だけでなく、低血糖を起こさないように血糖コントロールすることが大切です。

低血糖について

  • Q. 低血糖ってなんですか?
    A. 血糖値が急激に低下すると、「眠気・だるさ・吐き気・いらいら・動悸・ふるえ・冷や汗・意識もうろう・昏睡」などの症状が現れます。低血糖は、糖尿病薬の種類や量の間違い、食事量や糖質量の不足、飲酒などによって起こります。また、普段よりも長時間運動した夜や翌朝なども注意が必要です。一方で低血糖を繰り返し起こしていると低血糖の自覚がないまま昏睡に陥ってしまう場合があります。これを無自覚性低血糖といいます。
  • Q. 低血糖が起きたときはどうしたらいいですか?
    A. 自覚症状を感じたら、すぐにブドウ糖(5~10g)、ブドウ糖を含む清涼飲料水(150~200ml)砂糖(10~20g)などを摂り安静にしましょう。
    車を運転している場合は、すぐに車を止めて低血糖対処をしましょう。普通は15~20分くらいで症状は改善してきます。症状がおさまったら、すぐに食事をするか、糖質の多い食品を摂りましょう。低血糖症状があらわれたときには、いつ現れたのかを覚えておき、主治医に相談しましょう。

フットケアについて

  • Q. フットケアってなんですか?
    A. 糖尿病があると神経障害から感覚が鈍くなり、痛みを感じずらくなります。また、動脈硬化からくる血流障害や体の抵抗力の低下から細菌感染しやすくなります。ちょっとした小さな傷でも適切に処置しないと足の切断につながることもあるので、日頃から足を観察し清潔に保つことが重要です。

日本糖尿病協会について

  • Q. 日本糖尿病協会とはなんですか?
    A. 日本糖尿病協会は、糖尿病を克服し、国民の健康の増進に寄与することを目的に「糖尿病の予防と療養についての正しい知識の普及活動」「患者家族と広く予備軍の方々への療養支援」などを行う公益社団法人です。

妊娠について

  • Q. 糖尿病があると安全に赤ちゃんが産めないといわれました。なぜですか?
    A. 糖尿病があっても、血糖コントロールがしっかりと管理できていれば、お産はできます。高血糖の状態は母子ともにとてもリスクが高いお産になってしまいます。特に妊娠初期の高血糖は胎児に先天奇形などのリスクが高まるので、妊娠希望の場合は妊娠前からの段階で、厳格な血糖管理が必須となります。

たばこについて

  • Q. どうして禁煙しないといけないのですか?
    A. タバコは皆様もご存じのように体に色々な悪影響がありますが、糖尿病の人ではさらに危険性が高くなります。喫煙をすると血管が収縮して血圧が上昇し、血管の壁が傷つきやすくなり動脈硬化を招き、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの危険性が高くなります。またがんや腎不全のリスクも高まることが知られています。禁煙の成功への道は『ニコチン依存』と『習慣依存』の解消にあります。病院には禁煙外来を開設しているところもあります。この機会に是非とも禁煙に取り組みましょう。

医療費について

  • Q. 治療にかかるお金はどれくらいかかるのでしょうか?
    A. 糖尿病の治療は長期にわたるため、治療にかかる費用は重要な問題です。医療費は治療内容や処方される薬剤、合併症の有無などにより大きく変わりますが、病状が進行すればするほど医療費は高くなります。医療費が高額になったときは、自己負担額が軽減されるように高額療養費制度があります。また、人工透析治療などの自己負担額も軽減されます。

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