ブックタイトル会報2025年7月

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概要

会報2025年7月

第265号令和7年7月発行Page 3第68回糖尿病学会年次学術集会が5月29日(木)~31日(土)に岡山にて開催されました。私は昨年度の東京開催時に初めて日本糖尿病学会年次学術集会に参加し、医療従事者が中心となる学会の中で「糖尿病と共に生活する方々の声を聞く」企画など医療者と当事者間の垣根を超えた活発な会話や、互いが課題解決に向け交流する場が多くある新しい学会のスタイルにとても感銘を受けました。今回は現地参加ではなくオンデマンド配信での参加となり、一部の聴講に限られてしまい、昨年度が初めての試みでもあった糖尿病を持つ当事者とその家族の思いなどお話を直接聞く機会や、数多くある興味深いシンポジウムに参加できなかったことは後悔が残る思いです。そして現地参加されていた先生方の楽しそうな姿や岡山県での観光の様子など、写真でも充実した3日間の学会であったことを感じておりました。さて今学会のテーマは「臨床と研究の架け橋~translational research~」。臨床で得られた疑問を研究で確かめ、また研究で得られた結果を臨床に応用するとのことであり、日々変化する糖尿病治療に対して個別化を図りチーム医療として学ぶことの必要性を学びました。オンデマンド配信での教育講演では特に印象に残った講演についてお伝えしたいと思います。印象に残った1つとして「妊娠糖尿病」の講演を聴講しました。妊娠糖尿病患者は母体へのリスク、そして胎児へのリスクも高く分娩時の負担も大きくなります。そのため厳格な血糖コントロールの必要性があります。分娩後は胎盤娩出によりインスリン抵抗性が改善しインスリン量が減ることや、母乳哺育の場合はエネルギー消費が増大し体重減少や血糖低下があります。特に印象的であったのが、わが国の妊娠糖尿病患者の糖尿病進展率として、妊娠糖尿病既往のある女性は産後5年で20%、産後10年で30%が糖尿病に進展しているとの結果です。実際に働いている中で、栄養指導のフォローの傾向としても妊娠中が主となっており、産後の栄養指導を実践していることは多くありません。2型糖尿病への進展抑制としても生活習慣への介入に有効とのことでもあり、特に進展リスク因子として大きい肥満へのアプローチとして産後に食事の面からもフォローできる体制の構築が2型糖尿病の抑制に繋がることを深く学び、産後についてもより目を向けるべき視点であると感じました。ただ妊娠中に重きが置かれる部分が多いことや、栄養指導の産後フォローを実践することが少ない点も課題であり、とても悩ましい課題でもあると確認できる内容でもありました。その他にも多数の教育講演で今後の活躍に必要不可欠な内容を学ぶことができました。来年度の学術集会は大阪で開催されるとのことで是非現地参加し、様々なシンポジウムに参加し知識の幅を広げられるようにしていきたいと感じました。[当法人会員]武蔵野赤十字病院杉澤舞[管理栄養士]読んで単位を獲得しよう答え1,5下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1.〇:SMBG測定器のほとんどが正常ヘマトクリット値で補正された血糖値を測定しているため低値の場合(血清成分が多い)は血糖値が高めに、ヘマトクリット値が高い場合(血清成分が少ない)は低めの値が測定されるものが多い2.×:CGMは細胞間質中のグルコース濃度を測定している。血液では無い3.×:isCGMシステムには較正する機能が無い(ものが多い)。このため測定値に一定の「ズレ」が生じることがある4.×:果汁に含まれる多種類の糖によって高めに測定されることがある(低めになることは無い)5.〇:血糖値に変化がある時間の場合、おおよそ5分から10分程度の時間差が生じる臨床糖尿病支援ネットワーク