ブックタイトル会報2025年7月
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会報2025年7月
第265号令和7年7月発行Page 1“mano a mano”とはスペイン語で“手から手へ”という意味ですGA測定という選択[当法人理事]吉元医院吉元勝彦[医師]糖尿病の臨床において最も重要な検査はHbA1cであることに異論はありませんが、HbA1cでは不十分な病態も多くありますので、GA(グリコアルブミン)測定の有用性について再度お話したいと思います。もちろん糖尿病の管理は基本的にはHbA1cで行っていますが、高度貧血例や鉄剤投与時HbA1cは実際より低くなってしまうので使いづらく、特に慢性腎臓病で貧血を伴う場合、GAと比べてHbA1cは多くの症例で偽低値となり、そのままHbA1cで経過をみているとコントロールが緩くなってしまい、腎機能低下を早める要因となるのでGAでの管理に切り替えています。また、臨床的にみて血糖値の状況にHbA1c値が見合わないと感じる症例は、ヘモグロビン異常症の存在を疑い(算定はできませんが)HbA1cとGAの同時測定を行うようにしています。次に、非糖尿病例や耐糖能異常を疑う例にはGAでの測定を行っています。HbA1cは過去1?2ヵ月の平均血糖を見ているものであり、血糖の日内変動など細かな変化を把握するのは困難ですが、GAはCGMを用いた解析から血糖変動を捉えている可能性が示されており、耐糖能をチェックする場合、GAの方がより早期に異常の有無を感知できる可能性があるからです。実際、GAと血糖スパイクの有無をみることができる1,5-AGを同時に測定してみると、GAが15.0%(基準12.3?16.5)を超えるあたりから1,5-AGが低くなる(食後高血糖の存在が疑われる)例が認められるようになり、そういう方には動脈硬化のリスクについて説明し、耐糖能の悪化を防ぐ工夫をお話しするようにしています。ちなみにHbA1cでは5.5?5.7%を超えるあたりで、健診だとAまたはB判定となり少し安心してしまうような症例です。その他、HbA1cの測定は血漿処理が必要となりますが、GAは血清で可能という利点があります。献血を受けたことがある方ならご存知かと思いますが、献血後に提供される検査項目には検体処理の簡便さもあり、HbA1cではなくGAが導入されています。以上、GAを推せるいくつかの点について触れてきましたが、気になる症例がありましたら一度はGAを測定してみてはいかがでしょうか。GA測定に関する注意点としては、他の病態にあまり影響を受けない検査ですが、甲状腺機能の異常時やネフローゼ症候群ではアルブミン代謝半減期の変化により正しい値を示さない恐れや、ステロイド剤使用時は蛋白代謝が亢進し偽低値を呈するので注意が必要です。また、2型糖尿病例では原則としてHbA1cとGA2項目の同月内算定はできませんのでご留意下さい。最後に、GAからHbA1cへの換算は現在のところHbA1c=GA×0.245+1.73を使用しています。その他、HbA1c=GA÷4+2などいくつかありますが、症例に応じて分析、検討して行く必要はありそうです。また、現在のところGA値によるコントロール指標や診断基準は示されていませんので、早期に策定されることを強く願っています。読んで単位を獲得しよう西東京糖尿病療養指導士(LCDE)は、更新のために5年間において50単位を取得する必要があります。本法人会員は、会報「MANOaMANO」の本問題及び解答を読解された事を自己研修と見做し、1年につき2単位(5年間で10単位)を獲得できます。毎月、自分の知識を見直し、日々の療養指導にお役立てください。(「問題」は、過去のLCDE認定試験に出題されたものより選出、一部改変しております。)問題血糖自己測定(SMBG)や連続グルコースモニタリング(CGM)について、正しいのはどれか、2つ選べ。(答えは3ページにあります)1.SMBGでは患者のヘマトクリット値が低値の場合、血糖値が高めに測定される2.CGMは、血中のグルコース濃度を直接・連続的に測定できるシステムである3.isCGMシステムではSMBGによる較正が必要である4.SMBGは、測定部位の果汁の付着によって低めに測定される5.SMBGとCGMの測定結果は時間的な差異がある臨床糖尿病支援ネットワーク