ブックタイトル会報2025年6月

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概要

会報2025年6月

第264号令和7年6月発行Page 3第62回日本糖尿病学会関東甲信越地方会令和7年2月8日(土)~9日(日)ライトキューブ宇都宮東京都立多摩南部地域病院根東祐次[医師]第62回日本糖尿病学会関東甲信越地方会がライトキューブ宇都宮で令和7年2月8日(土)、9日(日)の2日間の日程で開催されました。非常にたくさんの方々が現地参加しており、「糖尿病合併症阻止のための包括的治療と全人的医療をテーマ」に、最新の知見をまとめた講義や、興味深いテーマの症例報告が行われました。当院からも「全身の多発膿瘍および足壊疽に対し、集学的治療を要した2型糖尿病の1例」というタイトルで計8週間程度の抗菌薬治療を実施し、両側足趾の切断にまで至った症例を演題発表させていただきました。座長の竹林先生、比嘉先生やその他の先生方から、「両側足趾の切断にまで至った理由について」や「抗菌薬の選択理由について」などご質問をいただきました。発表を通して本症例を見直す良い経験となりました。その他にも細菌性眼内炎や急性膵炎などを引き起こした重症症例についての症例報告もありました。糖尿病3大合併症はもちろんですが、糖尿病管理を日常行うことで、患者の感染症への罹患および重症化を予防することの大切さを改めて実感することができました。また展示では、質の高いダイアベティスケアのための学びの場と各種ツールなどがありました。JADECが監修している「糖尿病を知る」というスマートフォンアプリや食事療法の工夫に関する冊子「糖尿病食事療法のあいうえお」、「いつまでも若々しく、活力ある生活をおくるために食事療法さしすせそ」など、端的にまとまっており、時間の限られた外来での日常診療でもツールを使うことで糖尿病治療サポートを充実させていきたいと思いました。糖尿病合併症は、患者の生活の質に深刻な影響を与える問題であり、医療従事者も正しく具体的な知識や技術を身につけ、患者啓発に取り組むことが合併症予防の第一歩となることを再認識することができました。読んで単位を獲得しよう答え4,5下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1.×可能性が高い⇒可能性は低い2.×安全に使用できる⇒使用しない【禁忌】重度の肝機能障害のある患者[肝臓における乳酸の代謝能が低下する。]【慎重投与】軽度~中程度の肝機能障害[乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。3.×食前30分以内⇒食直前4.○5.○臨床糖尿病支援ネットワーク