ブックタイトル会報2025年6月

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会報2025年6月

Page 2報告第264号令和7年6月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:平:令成和297年73月97日(日金)糖尿病災害対策委員会第12回医療者向けセミナー場オンライン所:駒沢女子大学[当法人評議員]クリニックみらい立川長谷部翼[理学療法士]令和7年3月7日(金)、本委員会では能登半島地震の災害支援をご経験された2名の講師をお招きし、オンラインにて第12回医療者向けセミナーを開催しました。基調講演では『能登半島災害支援報告~災害支援経験者からの学び~』として、武蔵野赤十字病院看護師の田中広美先生より『災害時の支援と日頃の備え』というテーマで、発災直後より能登総合病院を拠点とした災害支援活動をご講演いただきました。DMATと連携し避難所支援を行う際で苦労された経験をもとに、SMBG機器・インスリン製剤などはまとめて保管するなど、日頃から対策でき図1るポイントも学びとなりました。健生会あきしま相互病院理学療法士の清水雄太先生からは、『理学療法士の立場から考えたこと』というテーマで、発災3ヶ月後に輪島市での災害支援活動についてご講演いただきました。後半には「移動の基本は徒歩」となる中での備えとして靴や服装、歩く体力をつけておくことなど、我々の医療圏においても活用できる対策方法を教えていただきました(図1)。パネルディスカッションでは、『メディカルスタッフの取るべき行動』をテーマに講師陣と参加者を交え討論が行われました。駒沢女子大学管理栄養士の西村一弘先生より、スフィア(人道支援の質と説明責任の向上を目的とした理念)やPFA (Psychological First Aid)について、被災者・支援者に対する支援の理論と実践方法を解説された中で、講師や参加者から充実した討論がなされました。今回も100名近くの方にご参加いただきました。次回は9月に患者向けセミナーを企画しています。会員の皆様からも糖尿病を持つ方やご家族への広報にご協力くだされば幸いです。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:平成29年7月9日(日)臨床糖尿病支援ネットワーク第78回例会[当法人理事]吉元医院吉元勝彦[医師]日時:令和7年3月17日(月)場オンライン所:駒沢女子大学第78回例会は令和7年3月17日(月)、「糖尿病と心疾患?心不全パンデミックに備えよう!?」というテーマのもとオンラインで開催されました。我が国では高齢化社会の進展に伴い、心不全患者が急増しています。さらに糖尿病は心不全のリスクを高め、一度合併すると予後が悪化するとされています。そこで今回は糖尿病と心不全に焦点を当てて、3名の先生に臨床的な内容でお話しいただきました。まず、ミニレクチャー1では武蔵野赤十字病院の管理栄養士村田里佳先生に「患者さんの言葉から読み解く!?管理栄養士の実践的アプローチ?」という題でお話しいただきました。特に慢性心不全にも適応となったSGLT2阻害薬に関して、患者さんのフレーズから問題点を抽出しセルフチェックリストを用いて対応するといった臨床上大変重要な点についてお話しいただきました。次に、ミニレクチャーは海老名総合病院の理学療法士藁谷里砂先生に「糖尿病と心疾患?運動療法のポイント?」という題で実践可能な運動療法からシュアストレス、AGESなど専門的な内容までお話しいただきました。また、ストレッチング、レジスタンス運動、有酸素運動に関して具体的な説明もあり、大変参考となりました。そして、日本医科大学多摩永山病院循環器内科の小谷英太郎先生には特別講演として「心血管アウトカムから見た糖尿病治療薬の位置づけ」という題で、各種糖尿病治療薬についてご説明いただきました。特にSGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬など心血管アウトカムの結果が良好な薬剤については専門かつ臨床的に大変わかりやすくお話しいただき、心不全を管理し、悪化を防いでいくという重要な点についての知識を深めることができました。今回お話しいただいた各演題は、ともに明日からの診療に役立てる実践的な内容のものであり、当日は119名もの方にご参加いただきました。最後に、総合司会をお願いした住友秀孝先生、例会ホストを務めていただいた中島泰先生、開会の辞を述べていただいた近藤琢磨先生、閉会の辞として会をまとめていただいた杉山徹先生、そして例会に参加していただいた皆様に感謝いたします。臨床糖尿病支援ネットワーク