ブックタイトル会報2025年5月
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会報2025年5月
第263号令和7年5月発行Page 3第59回糖尿病学の進歩令和7年1月24日(金)~25日(土)那覇文化芸術劇場はなーと他[当法人理事]武蔵野赤十字訪問看護ステーション豊島麻美[看護師]令和7年1月24日(金)・25日(土)那覇文化芸術劇場なはーとを始め5会場に於いて「第59回糖尿病学の進歩」が開催されました。沖縄県での本会開催は初めてという事で、コロナ以降の現地開催に勇んで参加してまいりました。本会の世話人である琉球大学大学院医学研究所内分泌代謝・血液・膠原病内科講座の益崎裕章先生が、本会のテーマを「100年のライフコースを俯瞰する糖尿病診療」と紹介されました。そして、ライフステージに応じた木目細やかな糖尿病診療や予防の在り方、目覚ましい進歩を続けている治療薬やテクノロジーの活用について、多職種の経験と叡智を持ち寄り、熱心に語らい、積極的に意見交換するプラットフォームとなる2日間になるようにと、温かなエールが贈られました。訪問看護の場面でも時に新しい知識が必要です。特に印象に残った内容をご紹介します。1つ目は、発売を目前とした週1回インスリン製剤や、新しいテクノロジーを搭載したACHLインスリンポンプによるグルコース管理の支援でした。1型糖尿病を持つ医療的ケア児や、がんと糖尿病を併せ持つ方や、インスリン療法を必要とする高齢者、独居者への生活上に「先進医療」があります。その知識が浅学であった自身を内省し、更なる専門的知識を正しく安全に提供することに身が引き締まりました。また当法人の理事である多摩総合医療センターの辻野元祥先生が、災害支援のセッションにご登壇されましたので応援に駆けつけました。近年の阪神淡路大震災を契機とした様々な大規模災害の教訓から、災害医療支援体制が進歩したことは皆さんもご承知の通りと思います。このセッションでは、災害時糖尿病医療支援チームDiaMATの発足や活動の実際を知りました。能登半島地震の被災支援の実際を拝聴し、支援体制の組織化と協働は、糖尿病と共に生きる方々に向け、自助への啓蒙活動から共助の体制を更に盤石にする事を目指している事から、当法人での災害予防活動でもこの周知が必要と感じました。私は学会参加をすると、普段「不義理をしている縁深い方」に必ず会えるジンクスがあります。今回は会場に向かうモノレール降車時に田中永昭先生ご夫婦にお会いできました。思えば2010年に岡山県で開催されたJDSでの先生のポスター発表を拝聴できたお陰で、当院の「糖尿病予防フェスタ」が生まれ、フェスタ企画に大変参考となり、それからのご縁が切れることなく続いています。思いがけない再開でその晩の夕食もご一緒させて頂き近況を語り合いました。地域を超えた糖尿病談義に花が咲き、沖縄民謡酒場での締めくくりは演奏に合わせて、歌え踊れの楽しい時間田中永昭先生(枚方弘済病院糖尿病センター長)ご夫妻となりました。「共助」…災害に留まらず、糖尿病と共に生きる方々との関わりを続けたい気持ちを再確認した学会参加となりました。読んで単位を獲得しよう答え1,2下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1.×食品に含まれる糖質の量を把握し計算する2.×従来のエネルギーコントロールとバランスの良い栄養素の補給を目的とした食事療法とは異なり、血糖コントロールに視点をおいた食事療法である3.〇「食品交換表(第7版の巻末の参考資料)」や「日本食品標準成分表」、加工食品や調理済み食品に記載の「栄養成分表示」などにより糖質量を把握できる4.〇5.〇カーボカウントには、基礎編(基礎カーボカウント:毎食の糖質量を出来るだけ一定にすることで、血糖値の乱高下を防ぎ、食後血糖値を安定させる方法)と、それに基づく応用編(応用カーボカウント:摂取する糖質の量と食前に測定した血糖の値から、その都度インスリン投与量を決定し、食後血糖を安定させる方法)の2段階がある臨床糖尿病支援ネットワーク