ブックタイトル会報2025年2月

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概要

会報2025年2月

第260号令和7年2月発行Page 3第45回日本肥満学会/第42回日本肥満症治療学会令和6年10月19日(土)~20日(日)パシフィコ横浜[当法人理事]東京都立多摩総合医療センター辻野元祥[医師]第45回日本肥満症治療学会(JASSO)、第42回日本肥満症治療学会学術集会(JSTO)、は今年も両学会の合同開催として、10月19日(土)、20日(日)の両日、パシフィコ横浜で開催されました。両学会の合同開催は2019年以来6年目となります。今回も、JASSO会長の東京大学山内敏正先生、JSTO会長の内藤剛先生の両チームの密接な連携で、肥満症に関する、内科的治療の進歩、外科的治療の進歩、精神心理面での両学会のコラボレーションがさらに深化された印象を受けました。個人的には、JASSOシンポジウム2「中枢神経系を介した代謝・炎症調節」の、金沢大学からの迷走神経を介した膵内分泌制御の発表が興味深かったです。驚くべきことに、迷走神経によるインスリン分泌刺激は、視覚、嗅覚、味覚など食事が口腔内に入った瞬間から作動が始まっているそうです(頭相:とうそう)。ところが、肥満マウスでは、非肥満マウスと異なり、迷走神経が活性化されてもそれに応じてのインスリン分泌増加が生じず、肥満があるとこうした経路に障害が生じることが示されました。アフタヌーンセミナー1では、日本医科大学の岩部先生から、運動療法の見える化、の講演がありました。歩数計やスマートウォッチなどは、消費エネルギー算出上の誤差が大きく、アンダーウエアに縫い込まれたモーションセンサーが正確なエネルギー消費量の把握に寄与することによって、患者さんのモチベーションにつながる可能性が紹介されました。JSTOパネルディスカッション1「治療に難渋した高度肥満症例」は、東邦大学佐倉医療センターの齋木先生と一緒に辻野が座長を務めました。当院消化器外科の畑尾医長からは、超高度肥満のために手術が不可能な子宮体癌に対して、bridge手術としての減量・代謝改善手術を施行し、子宮体癌の手術が可能となった例の紹介がありました。東北大学外科からは、超高度肥満症(BMI 50超)33例の治療、佐倉医療センター外科からは、13歳の高度肥満症例での手術例など、貴重な報告、活発な討論に恵まれました。2日目のJASTO・JASSO合同パネルディスカッション2では、「これからの肥満症治療の展望」のタイトルで、遺伝統計学が肥満症の個別化医療にどのように貢献しうるか、また、肥満症に対して保険適応となったGLP-1受容体作動薬が肥満症治療をどのように変えていくか、などが論じられました。2日目には、当院の佐伯浩介先生から、高度肥満合併2型糖尿病に対するスリーブ状胃切除術後7年間の治療成績に対する報告がありました。また、東京医科大学八王子医療センターの大野敦先生からはポスターで、「肥満患者における大血管障害の管理に関するアンケート調査結果の年次推移」のご発表がありました。2つの学会が同時開催となることで、肥満症の基礎と臨床に関する濃厚な情報収集を行うことができ、大変有意義な2日間でした。読んで単位を獲得しよう答え3,5下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1:×グルカゴン点鼻粉末剤(バクスミーR)がある。2:×筋肉注射である(肩、大腿、臀部など)。3:〇4:×投与後60~90分で血糖が再び低下する可能性があるため、症状が改善したらブドウ糖などの糖質を補う必要がある。5:〇悪心・嘔吐のほか、頭痛などがある。臨床糖尿病支援ネットワーク