ブックタイトル会報2024年12月

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会報2024年12月

Page 2報告第258号令和6年12月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:平令成和29 6年87月319日(日土)第23回糖尿病予防講演会場ルミエール所:駒沢女府子中大学[当法人理事]東京医科大学八王子医療センター松下隆哉[医師]第23回糖尿病予防講演会が2024年8月31日にルミエール府中で開催されました。本講演会は、東京都糖尿病協会、一般社団法人臨床糖尿病支援ネットワークの主催、後援団体との共催で行われました。今回のテーマは「糖尿病性腎症の予防とその進展阻止」に焦点を当て、腎臓保護の観点から糖尿病管理の重要性を啓発しました。髙橋大悟先生松沼悟先生阿部雅紀先生講演プログラムでは、まず女子栄養大学の髙橋大悟先生が「糖尿病性腎症予防・改善のための食事」をテーマに、腎臓保護に有効な食事の選び方を説明しました。続いて、東京医科大学八王子医療センターの松沼悟先生が「薬で腎臓を守り、薬からも腎臓を守る!」という講演を行い、腎臓に優しい薬の選択やその使い方についてわかりやすく解説しました。最後に、日本大学の阿部雅紀先生が「糖尿病性腎症の重症化予防とその治療法」を紹介し、最新の治療法や生活習慣改善の重要性を強調しました。本講演会は、糖尿病性腎症の進行を防ぐための具体的な対策や、適切な食事療法・薬物療法について幅広く情報を提供し、参加者の理解を深める良い機会となりました。講演終了後も多くの参加者から質問が寄せられ、腎臓の健康管理に対する関心の高さがうかがえました。今回の内容を日常の診療や生活に取り入れ、糖尿病性腎症の予防に繋げることが期待されます。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:平成29年7月9日(日)臨床糖尿病支援ネットワーク第77回例会日時:令和6年9月12日(木)場オンライン所:駒沢女子大学[当法人評議員]川越内科クリニック川越宣明[医師]2024年9月12日(木)に一般社団法人糖尿病支援ネットワーク第77回例会がZoom形式で行われた。東日本、能登半島地震での経験、起こりうる可能性のある南海トラフ地震を想定、テーマを“糖尿病と災害~天災は忘れた頃にやってくる~”とし、災害時における糖尿病治療や備え、実際の食事、排泄の問題等を特別講演「災害にどう備えるか」として、当法人糖尿病災害対策事業担当理事宮川高一先生から講演いただいた。またミニレクチャー「能登半島地震へ派遣の経験と薬局在庫の状況」を株式会社大和調剤センター薬剤師森貴幸先生から、「災害時に備えた食事の工夫―能登半島地震を通じてー」を多摩センタークリニックみらい管理栄養士一神秀介先生からそれぞれ発表いただき、ディスカッションが行われた。特別講演では宮川先生より、当法人は2012年以来継続して災害啓発活動をし、1糖尿病患者、メディカルスタッフに対する災害講演会を年2回開催、阪神、東日本、熊本震災に遭遇した1型糖尿病患者の体験を聞く催しも開催。2「糖尿病災害時サバイバルマニュアル」を165,500部刊行。3災害時インスリンが手に入るよう、ストックを地域の保険薬局へ依頼。42次医療圏毎に東京都が設立した「糖尿病医療連携検討会」の啓発活動も実施してきたこと。「糖尿病災害時サバイバルマニュアル」について、災害にあった時どうしたらいいかノウハウを掲載、災害への備え、発災直後、発災後数日間、どのようなことがあり、何を準備したらよいかをお話いただき、特にインスリンがないと命に危険が生ずる1型糖尿病の普段からの備え、知るべきインスリン治療の方法などについても触れていただきました。また先生自身がDMATとして参加した被災地での写真を交えての講演は排泄の問題など衛生面での困難さなどリアルな状況が伝わってきて、今後の災害には一人一人がしっかり日頃から備えておくことがいかに重要かを痛感させられ、非常に意義のある例会となりました。臨床糖尿病支援ネットワーク