ブックタイトル会報2024年11月

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会報2024年11月

Page 2報告第257号令和6年11月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:平令成和29 6年77月249日(日水)第10回北多摩糖尿病カンファランス場オンライン所:駒沢女子大学第10回北多摩糖尿病カンファレンスをホテルエミシア東京立川にて開催しました。今回のテーマは「ミトコンドリア糖尿病」について皆で学びましょうということです。症例は少ないながらも普段の診療で診ることがあるため知識を深める研修会を企画し、川崎医科大学糖尿病・代謝内分泌内科学講師下田将司先生にご講演いただきました。当日は医師・看護師・薬剤師・管理栄養士などWeb参加を含め計70名を超える方々に視聴いただきました。遠くは苫小牧からの視聴がありました。講演内容は、正常なミトコンドリアと糖尿病ミトコンドリアの違いについて話があり、高血糖による解糖系の亢進が細胞内の代謝異常を引き起こし大量の活性酸素が産生され、そのミトコンドリア由来の活性酸素がインスリン抵抗性を起こし2型糖尿病の発症、糖毒性、糖尿病合併症の発症など様々な病状を引き起こすと言われています。話題のイメグリミンですが、ミトコンドリアの形態を維持し、膵β細胞のアポトーシスを抑制、大動脈弓部のプラーク形成への影響により動脈硬化を抑制する事が期待できるなど、遺伝子レベルまで深く入り込みわかりやすく解説していただきました。講演の途中では、SGLT2とDPP4の話題にも触れていただき、げっ歯類を用いた試験ではあるが、両剤は膵β細胞を保護すること、プラセボ試験に於いて両剤はProinsulin、Proinsulin/CPR比、Proinsulin/insulin比といった膵β細胞障害の指標を改善することが報告されており、その効果の比較ではSGLT2に優位性があるとコメントいただきました。講演の最後には、健康であればあらゆる臓器に余力があり互いに協調し合いいろんな状況に対応できる。糖尿病になると老化速度が速まり、臓器の予備能が低下する。ということは多種職が連携するチーム医療が非常に重要だ、ということを学んだ研修会となりました。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時::平令成和29 6年87月39日(土日)西東京CDEの会第22回例会場オンライン所:駒沢女子大学[当法人評議員]東京医科大学八王子医療センター池谷修平[臨床検査技師]8月3日(土)に「西東京CDEの会第22回例会」がZoomミーティングを用いて開催されました。今回のメインテーマは『糖尿病の病名が変わる?!』と題し、スティグマとアドボカシー活動について7名の先生にご教示いただきましたのでご報告します。第一部「糖尿病に潜むスティグマの問題」では、杏林大学医学部付属病院近藤琢磨先生よりスティグマとは・糖尿病のスティグマの環境構造・スティグマが糖尿病患者の血糖マネジメントに与える行動についてご講演いただき、糖尿病であることを隠さずにいられる社会を目指す必要性を再確認することができました。第二部「医療者・AYA世代のスティグマ」では、駒沢女子大学教授/緑風荘病院西村一弘先生にご講演いただき、療養指導の際に注意を払い医療従事者としてもスティグマを意識していくことが重要であることを学びました。またライフステージ毎のスティグマについて学び想像するより多く存在することに気がつきました。第三部「シンポジウム」では看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士の各職種から見たスティグマについてご講演いただきました。理学療法士の長谷部翼先生より、自身が体験したスティグマについて説明していただき実際の声を聞くことができたのは大変勉強になりました。また職種毎に異なる視点があり多くのことを学べました。他職種が集まる研修会だからこそ分かる問題点もあり、有意義な研修会となりました。質疑応答では質問が集まらずオンライン開催の問題点を感じました。糖尿病という名称自体の問題や環境・ライフステージなど様々なことを再確認することができた研修会でした。今回学んだ知識を生かし、これからの療養指導を行っていきたいと思います。臨床糖尿病支援ネットワーク