ブックタイトル会報2024年10月
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会報2024年10月
第256号令和6年10月発行Page 3報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成629年7月7 7日9(日())2024年度西東京糖尿病療養指導プログラムオンライン場所:駒沢女子大学第20回西東京薬剤研修会[当法人会員]北里大学北里研究所病院指田麻未[薬剤師]薬剤研修会では人生100時代を糖尿病のある方が安心して心豊かに送れるよう支援するには、というサブテーマをもとに、以下の5つの項目を取り上げていきました。1低血糖とシックデイ:基本的な知識だけでなく、臨床現場でのやりとりを具体的に示して、低血糖症状を聞き取る際の注意事項を伝えました。また、シックデイ時の指示を家族や医療スタッフとも共有できるツールとしてシックデイカードを紹介しました。2妊娠:妊娠糖尿病妊婦の妊娠から出産までの経過と具体的な支援内容を学ぶことはもちろん大切ですが、出産後、妊娠糖尿病の既往がある方にどのように関わっていくべきか、糖尿病発症予防や早期治療の必要性について症例を紹介しながら考えることができました。3災害:能登半島地震の際に救護チームとして参加された武蔵野赤十字病院薬剤部日髙先生より活動時の写真や避難所の動画などを紹介していただき、避難所でどのように被災者や現地の医療スタッフと関わっていたかを知ることができました。また、被災地で活動するにあたって苦労した点についても、ご自身の体験を中心に貴重な話を聞くことができました。4高齢者:多摩北部医療センター内分泌・代謝内科藤田先生より高齢者の血糖管理における注意事項や特有の問題(認知機能の低下、サルコペニア)に対するアプローチについて学びました。不穏やせん妄などの入院中に遭遇する精神症状が、実は低血糖に起因する可能性があるという点が特に印象深かったです。また、高齢者では社会との関りを持つことが大切であるため、普段の生活についてきちんと把握する必要があると思いました。5がん:薬局と病院がどのように連携しているか、公立昭和病院本田先生より紹介があり、がん治療全般の内容については公立福生病院薬剤部の関根先生より、スティグマはがん領域でも見られること、がん患者の心理状況や、悪心・便秘など代表的な副作用について話していただきました。演者の先生の話や参加者との質疑応答を通して、本日学んだ内容を臨床現場で少しでも生かしていこうと思える研修会になりました。第8回西東京臨床検査研修会[当法人会員]東京医科大学八王子医療センター中谷絢香[臨床検査技師]7月7日(日)に「第8回西東京臨床検査研修会」がZoomミーティングを用いて開催されました。今回のメインテーマは『人生100年時代のダイアベティスケア』と題し、人生100年時代の医療状況、高齢者の認知症、合併症のトピックスについて7名の先生方にご教示いただいたので報告します。「人生100年」と言われる時代の医療状況と高齢者の食事について、駒沢女子大学教授東京都栄養士会会長西村一弘先生には高齢者の医療状況、フレイル、食事・栄養の摂り方について等、最新のトピックスも交えた内容で、食事の摂り方では、食べる順番だけでなく食事にかける時間も食後血糖値の上昇の抑制に関わることや、摂るべき栄養素についても詳しくご講演いただきました。肥満と糖尿病について、多摩総合医療センター内分泌代謝内科佐藤文紀先生には肥満によるリスク、QOL改善の為に必要な指導方法、スティグマの改善など糖尿病患者さんとの関わり方を考えさえられるご講演をしていただき、今後の療養指導に役立つ情報が多く得られました。高齢者と認知症について、武蔵野赤十字病院看護部大矢歩未先生には実際の療養指導で起きた事例を挙げながら高齢者の認知症患者との関わり方だけでなく、認知症患者の家族との関わり方についても講演で紹介していただきました。認知症があることで薬の内服や血糖降下薬の投与ができずに起きる合併症のリスク、家族がどこまで療養に関わることができるのか等、患者さん家族との話の進め方も重要であることがとても勉強になりました。最後に、糖尿病治療の過去・現在・未来~一医師から臨床検査技師への期待~として杏林大学医学部付属病院糖尿病内分泌代謝内科近藤琢磨先生にご講演いただき、検査を通してこれからどの様に検査技師が療養指導へ関わっていけるかご教示いただき、最新の知識を学び技術の向上に努めていくことの重要性を再認識できた研修会になりました。臨床糖尿病支援ネットワーク