ブックタイトル会報2024年10月

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会報2024年10月

Page 2報告第256号令和6年10月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成629年7月7 7日9(日())2024年度西東京糖尿病療養指導プログラムオンライン場所:駒沢女子大学第20回西東京教育看護研修会[当法人会員]海老名市教育委員会和田幹子[看護師]今年の西東京教育看護研究会は20回目の記念講演会ということで、全領域共通テーマの「人生100年時代のダイアベティスケア」のもとに、第1部の特別講演は看護界のトップリーダーの一人、国際医療福祉大学の福井トシ子先生にご登場いただきました。福井先生には“人生100年時代のダイアベティス医療と看護”というテーマで「看護職は、今まで以上に国民の命と健康を支えるために様々な場面で専門性を発揮することが期待されている」というお話をいただき、医療領域のみならず、保健や福祉分野との連携を強化してシームレスなケアを行うことの重要性を再確認できました。20周年記念に相応しい内容となりました。第2部は当法人業務執行理事の矢島賢先生より“糖尿病治療診療ガイドライン”に基づいた「高齢者糖尿病治療に関する最新情報」をご教示いただきました。ポイントが絞られた内容で、高齢者特有の身体的変化や留意点がよくわかりました。第3部は、高齢者療養支援において欠かせない「フレイル」に着目して、管理栄養師の鈴木順子先生(緑風荘病院)と理学療法士であり当法人理事の天川淑宏先生(東京医科大学八王子医療センター)、本研修実行委員長の小栁貴子先生(武蔵村山病院看護部長)にそれぞれの専門領域の立場からお話をいただきました。糖尿病のある人が“生きる喜び”を感じられるようなケアができるように、仲間である看護師へ熱いメッセージをいただきました。第4部は「高齢糖尿病患者困難症例を語ろう」というテーマで、杏林大学病院の渡邉恭子先生とすみとも内分泌内科クリニックの桑原貴美子先生に実臨床での困難症例についてお話いただきました。「高齢になり糖尿病に透析や認知症が加わり、治療が難しくなる患者に看護師はどのように向き合えばよいか」、参加された皆様とともに共有しました。私たちが大切にしてきた「明日からの実践に使える学び」となりました。最後に実行委員の皆さまのチームワーク&全員野球に助けられ、20回続けられたことに感謝です。20年間で参加してくださった方も5000人を超えました。参加していただいた皆様にも心より感謝申し上げます。21回以降もよろしくお願いします。第20回西東京病態栄養研修会[当法人評議員]東京医科大学八王子医療センター深谷祥子[管理栄養士]7月7日(日)、第20回西東京病態栄養研修会がオンラインで開催されました。今回は第20回記念ということで人生100年時代のダイアベティスケアと題し、「人生いろいろ高齢者・急性期・周術期まとめて糖尿病をがっつり学ぼう」をテーマに4部構成での研修会でした。午前の部1は那珂記念クリニック副院長の調進一郎先生で「高齢者の糖尿病マネジメントについて」ご講義いただきました。高齢者糖尿病患者の低血糖や認知症を踏まえた血糖コントロール目標の設定など、非常に楽しく分かりやすく解説いただきました。続いて、株式会社トータルライフサポート研究所小池日登美先生より「高齢糖尿病患者さんへの楽しくフレイル予防運動」をテーマに実践を交えてご講義いただきました。単にパンフレットを渡すだけではなく、どこに注意し指導すれば正しいスクワットが実践できるかなどポイントを絞って説明していただき、患者さんをやる気にさせ、すぐに実臨床に生かせる運動療法について学ぶことができました。午後の部1は、東京医科大学病院栄養管理科科長宮澤靖先生より「決定版!糖尿病患者の急性期の栄養管理」について、午後の部2は、済生会横浜市東部病院患者支援センター長谷口英喜先生より「決定版!糖尿病患者の周術期の栄養管理」についてご講義いただきました。急性期や周術期においての血糖コントロール目標について、解説していただきました。また、栄養投与は炎症期であればゆっくりと、抗炎症期になれば積極的な栄養療法に切り替える必要があり、それにはどういう理由があるのかなど、科学的に分かりやすく解説していただきました。急性期や周術期に普段あまり接する機会がない医療従事者においても、栄養管理についての専門知識を深めることができたのではないでしょうか。今回の研修会に参加し、急性期から回復期までのシームレスな糖尿病の栄養管理を行うための知識の研鑽を行うことができました。受講者の皆様、講師の先生方、事務局・世話人の方々へ感謝申し上げます。臨床糖尿病支援ネットワーク