ブックタイトル会報2022年12月

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会報2022年12月

Page 2報告第234号令和4年12月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成429年8月7 6日9(土(日))第7回糖尿病フットケアセミナーIN多摩オンライン場所:駒沢女子大学令和4年8月6日(土)15:00よりオンライン配信にて『第7回糖尿病フットケアセミナーIN多摩』が、代表世話人のイムス三芳総合病院貴田岡正史先生の開会の挨拶により開催されました。総合司会は、杏林大学医学部付属病院大浦紀彦先生で、フットケアに従事するすべての医療者に向け第1部『教育講演』第2部『事例提示』の2部構成というご説明が加えられました。第1部『教育講演』は、TOWN訪問診療所木下幹雄先生により『在宅におけるフットケア診療』と題しご講演を賜りました。木下先生は、在宅における創傷治療をご専門とする数少ない訪問診療医として、日常診療に奔走しておられます。通院困難患者や術後早期痰飲患者などを診察し、OPEが必要な患者も早期に高度な創傷ケアを行うことが可能な訪問診療システムを構築しております。また、褥瘡・フットケアについて分かりやすく解説している独自のYouTubeチャンネルも運営しております。第2部『事例提示』は、杏林大学医学部付属病院糖尿病看護認定看護師下田ゆかり先生より『糖尿病患者のフットケア―足のトラブルを悪化させないために―』と題しご講演を賜りました。看護師の立場からとくに糖尿病患者の足病変のアセスメントを中心に、身体状況の把握を心掛けておられます。またフットケアの目的として、治療に対する自己管理行動を促すことや、セルフケアが継続的に実施できるようサポートすることなどが挙げられます。最後に、杏林大学医学部付属病院大浦紀彦先生より閉会の挨拶をいただき閉会いたしました。糖尿病患者のフットケアについては、医療者それぞれの役割の下、職種間での連携が非常に重要であることを視聴者全員で認識する場となればとのお言葉で締められました。本会は第3部『実演実技』を行う予定でしたが、感染状況を踏まえ座学のみのオンラインでの開催となりました。40名弱の方々に視聴いただき大変有意義な会となりました。読んで単位を獲得しよう西東京糖尿病療養指導士(LCDE)は、更新のために5年間において50単位を取得する必要があります。本法人会員は、会報「MANOaMANO」の本問題及び解答を読解された事を自己研修と見做し、1年につき2単位(5年間で10単位)を獲得できます。毎月、自分の知識を見直し、日々の療養指導にお役立てください。(「問題」は、過去のLCDE認定試験に出題されたものより選出、一部改変しております。)問題●次の文章を読んで以下の質問に答えてください。40歳、男性、独身。強い倦怠感と口渇・多尿にて来院し、糖尿病ケトアシドーシスと診断。トラック運転手でコンビニ弁当や外食が多い。勤務時間が不規則で力仕事もあるため、食べたいときに食べられるものを好きなだけ摂取していた。これまで健診で糖尿病の指摘は無く、ダイエットを勧められていたが取り組む意欲はなかった。緊急入院となり強化インスリン療法開始。注射手技獲得はスムーズに進んでいるが、注射時は暗い表情をしている。【身体所見】身長176cm、体重126kg。血圧145/86mmHg、脈拍78回/分【検査所見】随時血糖値436mg/dL、HbA1c 13.4%、尿糖(3+)、尿蛋白(-)、尿ケトン体(3+)【合併症】神経障害なし、網膜症なし、腎症1期【嗜好】喫煙40本/日、飲酒は機会飲酒1~2回/月この患者への支援・アセスメントとして誤っているのはどれか、2つ選べ。1.「糖尿病に対して、どんなイメージや思いがありますか」と聞いてみる2.糖尿病の酷い合併症症例の情報をいくつも提供する3.退院後にどんなことができそうか、日常生活を振り返りながら一緒に考える4.インスリン自己注射手技の獲得と、糖尿病の受け入れは必ずしも一致しない5.「目標体重の68kgまで、あと58kgダイエットしましょう」と目標を提案する臨床糖尿病支援ネットワーク