ブックタイトル会報2022年11月

ページ
3/6

このページは 会報2022年11月 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

会報2022年11月

第233号令和4年11月発行Page 3報告2022年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令和4年7月10日(日)オンライン第6回西東京運動療法研修会[当法人会員]調布くびと腰の整形外科クリニック水谷健[理学療法士]7月10日(日)に『第6回西東京運動療法研修会』が開催され、「糖尿病と脚」について6人の先生方にご講演いただきました。以前から、糖尿病の方は運動器の疾患を抱えている方が多いと話題に上がっていたのですが、理学療法士が糖尿病患者様へ介入する際、神経障害・切断・疼痛等の2次障害が発生してしまった方に対して、いかに重症化させないか、3次障害を予防する役割で介入することが多いのが現状です。しかし糖尿病を罹患した方の生活を整える、動きやすい身体作りを行う上では、まずは2次障害を防ぐことが重要となってきます。我々運動療法チームは、昨年末に上記のテーマを決定した後、糖尿病と運動器疾患の関連は?最近よく聞く、糖化や筋膜との関連は?痛みや神経症状になる前からチェックする方法は?股・膝・足関節の痛みの原因は?など話し合いを重ね、プログラムを立てていきました。午前中には、糖尿病と運動器疾患、FASCIA、閉塞性動脈硬化症について、午後には、足・膝・股関節の評価方法と運動療法を実技も含めご講演いただきました。中でも特に興味深く聞かせていただいたのは、銭田先生にご講演いただいたFASCIAについてです。序盤は、FASCIAの生理学的な話を非常に詳しく教えていただきました。中盤では実臨床について、問診からエコーを用いた評価、治療の流れ。終盤にはまだ明らかにはされていない、高血糖によるFASCIAへの影響について、仮説を含めご教示いただきました。運動器疾患をお持ちの糖尿病患者様だけでなく、運動器の診断名はついておらず、歩く時に軽い痛みがある方なども多くいらっしゃいます。個人個人に動きやすい身体作りを提供し、2次障害の予防を図っていく上では、患者様それぞれに即した運動療法、オーダーメイドの運動療法が不可欠かと思います。そのオーダーメイドの仕方を、より詳細に確認する方法を教わるような1日になりました。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日日時時:令:平和成4年297年月79月日9(日土()日)第33回武蔵野糖尿病医療連携の会Hybrid学術講演会地場域所保:健駒企沢画女ビル/オンライン子大学7月9日(土)に、第33回武蔵野糖尿病医療連携の会Hybrid学術講演会を、「糖尿病診療における身体活動及びスポーツを考える」というテーマに、地域保健企画ビル(立川市)を会場として会場参加ならびにWeb配信のHybrid形式にて開催し、70名を超える方にご参加いただきました。演題1では、府中よつやクリニック院長市川雅先生より『高齢者糖尿病のフレイル対策~コロナ禍を踏まえ~』と題し、糖尿病患者さん、特に高齢者の運動習慣の実際と運動療法の有効性についてのポイント、新型コロナウィルス感染拡大下でのフレイル対策を、様々なデータや運動方法、クリニックでの実際の取り組みやコツとともにご提示いただきました。演題2では、東京都立多摩総合医療センター内分泌代謝内科部長辻野元祥先生より『日々の身体活動から考える糖尿病治療~減量のための運動という幻想にサヨナラを~』と題し、コロナ禍での活動度低下の影響とその対策、多摩総合医療センターにおける糖尿病チーム医療の実際の取り組みや課題についてもご提示いただきました。演題3では、東京医科大学八王子医療センター糖尿病・内分泌・代謝内科天川淑宏先生より『骨格筋の役割はエネルギー消費のみでない内分泌器官としての働きがある(時間がないとできない1万歩の運動じゃなく短時間でも至強度がポイント)』と題し、糖尿病の運動療法の実際と課題、骨格筋の新たな内分泌器官としての役割などを動画とともに詳細にわかりやすくご教示いただきました。運動療法については、糖を活用しやすい筋肉づくりとしての「ストレッチングの効果」も体験することができました。各先生方のご講演後は、ご参加された方々からのご質問も多くいただき、大変な盛況のうちに講演会を終了いたしました。臨床糖尿病支援ネットワーク