ブックタイトル会報2022年6月

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会報2022年6月

Page 2報告第228号令和4年6月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成429年3月7 109日(木日)糖尿病災害対策委員会第9回医療者向けセミナーオンライン場所:駒沢女子大学[当法人理事]武蔵野赤十字訪問看護ステーション豊島麻美[看護師]令和4年3月10日、糖尿病災害対策委員会の第9回医療者向けセミナーがオンラインで開催されました。毎年医療者向け・市民向けのセミナーが行われていましたが、終息がみられないCOVID-19の影響により、医療者向けは昨年同様、オンラインでの開催となりました。開会に先立ち、東京医科大学八王子医療センターの大野先生からは、関連学術集会において、本会の先生方の災害講演やシンポジストとしての活躍が紹介されました。中でも1月22日に行われた第59回の関東甲信越地方会前の深夜1時08分に日向灘沖ではM6.6、震度5強の地震が発生していました。本会の取り組みの永続性を試されているかのような偶然性を感じました。テーマは「災害に備えるためにPostコロナに向けた糖尿病の療養指導」~コロナ禍から何を学ぶか~と題し、シンポジウム形式に絞って行いました。シンポジストは、宮川高一先生、指田麻未先生、菅原加奈美先生、西村一弘先生の4名の方から、コロナ共存における災害対策についてご発表がありました。指田先生は、シックデイに関して患者さんのオーダーメイドのルールを指導するための独自で作成した教材の紹介がありました。菅原先生からは、感染予防対策を厳重に行いながら、クリニックで行っている糖尿病教室の紹介がありました。西村先生からは、日本栄養士会災害支援チーム(JDA-DAT)についての紹介があり管理栄養士の災害対応への組織力を感じました。そして宮川先生からは、自然災害に加え、人災と言えるウクライナ情勢の「今」が伝えられ、現地やヨーロッパのDr達の支援で「インスリン共有」の助け合いが行われていることを教えていただきました。各地での地震が頻発し、コロナ禍の閉塞感も持続する中で、63名もの参加者にお集まりいただき、コロナ禍における糖尿病災害対策への多面性を感じた一日となりました。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成429年3月7 199日(土日)第10回薬剤師糖尿病指導研究会オンライン場所:駒沢女子大学[当法人監事]かんの内科菅野一男[医師]第10回薬剤師糖尿病指導研究会を3月19日(土)にCovid-19の状況を鑑み、はじめてオンラインで開催しました。今回のテーマは「糖尿病治療薬~知っておきたい服薬指導と最新のエビデンス~」ということで、67名にご参加いただきました。第一部では「アドヒアランス(コンコーダンス)向上に薬剤師が寄与する方法を考える?最新のGLP-1受容体作動薬から学ぶ?」と題し、株式会社大和調剤センターの森貴幸先生にご講演を賜りました。患者さんと医療者を同じチームの一員として考え、対等に手を取り合って行くことで、患者さんの自主性を基にしたより良い治療を行うことができる点をご教示いただけました。また、新たな糖尿病治療薬である経口GLP-1受容体作動薬の服薬指導時に注意する点や、患者さんに寄り添った服薬指導によりコンコーダンスを得ることができることをご発表いただきました。第二部では「The Game Changers:時代は血糖降下から臓器保護へ」と題し、帝京ちば総合医療センターの寺脇博之先生よりご講演を賜りました。糖尿病性腎症(DN)、糖尿病性腎臓病(DKD)、糖尿病合併CKDの違いをその特徴や臨床診断の方法、疾患概念の背景など幅広い知識を明瞭にご説明いただきました。Game ChangersとしてのSGLT2阻害薬とGLP-1受容体作動薬が血糖降下以外の臓器保護を併せ持つ糖尿病治療薬として使用を推奨され、「近位尿細管のフォアグラ化」や「腹八分目ホルモン」などユニークで記憶に残る言葉で分かりやすく解説いただきました。最後に公衆衛生的な視点から、市原圏域糖尿病性腎症重症化予防対策について取り組みをお話しいただきました。他職種とのコラボレーションが大切であり、健診の参加率を増やす為の学生を巻き込んだ活動など興味深い話をいくつもお話しいただきました。時間いっぱいまでご質問にもお答えいただき非常に有意義な会となりました。臨床糖尿病支援ネットワーク