ブックタイトル会報2022年5月

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会報2022年5月

Page 6報告第227号令和4年5月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成429年2月7 2日9(水(日))西東京CDEの会第20回症例検討会オンライン場所:駒沢女子大学[当法人評議員]立川相互病院長谷部翼[理学療法士]2月2日(水)に『西東京CDEの会第20回症例検討会』がオンライン(Zoom)で開催されました。今回は「多職種で考える糖尿病性末梢神経障害?足病変に至った症例へのアプローチ?」というテーマで看護師、栄養士、薬剤師など計8名の方々が参加されました。最初に糖尿病性神経障害に関するミニレクチャーを行い、その後は紹介した症例情報をもとに各専門職種の視点で症例の問題点、対策方法について参加者とファリシテーターを交えたグループディスカッションを行い、最後に全体発表という流れで行いました。症例はインスリン依存状態の若年糖尿病を罹患し、治療中断を契機に血糖コントロール悪化し足趾壊疽、切断に至った症例です。神経障害による感覚障害や網膜症、知的退行などがみられ、足病変悪化予防のために自己管理に難渋し、どのような療養指導が必要か、フットケアや食事、薬の管理など各職種から様々な意見が出されました(図参照)。全体発表を通して多職種の視点で意見が聞けたのは、神経障害を伴う足病変患者さんに対する包括的アプローチを行う上でも重要なことだと感じました。また、理学療法士として足底内圧上昇への対策としてインソール製作や靴のフィッティング調整など、具体的なアプローチ方法についての情報提供を行いました。今回は少人数での開催でしたが、Zoomのブレイクアウトルーム機能を活用しグループワークを取り入れたことで、現地開催に近い形式で行えました。限られた時間でしたが、コロナ禍でもこのような形式で開催できたことは運営側としても収穫になったと感じております。今後も継続できるよう世話人一同で日々邁進してまいりますので、次回も多くの参加をお待ちしております。発表スライド(左図:看護師グループ、右図:多職種グループ)報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成429年3月7 2日9(水(日))臨床糖尿病支援ネットワーク第72回例会[当法人理事]東京都立多摩総合医療センター佐藤文紀[医師]オンライン場所:駒沢女子大学2022年3月2日(水)に、「患者さんとの関わりを考えてみよう~糖尿病医療学ことはじめ~」というテーマで第72回例会がオンラインで開催されました。今回は73名の方に出席いただきました。まず、公立昭和病院松本麻里先生と、元朝比奈クリニック渡部一美先生からそれぞれ症例を提示いただき、我々医療者が認識していないスティグマの存在、(基本であるはずの)患者さんの話を聞くことの重要性をご教示いただきました。次に、基調講演として、朝比奈クリニック朝比奈崇介先生から「慢性疾患を抱える患者と共に生きる医療者の心構え」という演題でご講演いただきました。糖尿病医療学の成り立ちから始まり、「聴く」とは何か、「関係性」の大切さ、「主体性の創造」を待ちながら「患者と同じ地平に立つ」ことの大事さ等、患者さんと医療者の関わり方-糖尿病医療学-を様々な角度からひも解いていただきました。また、スティグマとクリニカルイナーシャについても糖尿病医療学の視点から言及いただきました。3名の演者の先生方のおかげで、大変内容の濃い充実した例会となりました。我々医療者の日々の患者さんに対する姿勢(「スキル」ではなく「マインド」)こそが重要であることを再認識いたしました。最後に、開会の辞を頂戴した貴田岡正史先生、閉会の辞を頂戴した近藤琢磨先生、Zoomのホストをお務めいただいた松下隆哉先生、ご参加の皆様に御礼申し上げます。臨床糖尿病支援ネットワーク