ブックタイトル植木先生特別号

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概要

植木先生特別号

Page 14特別号令和4年3月発行植木彬夫先生を偲んで中島内科クリニック中島泰昨年の秋、いつも精力的に研究会等に参加されておられた植木彬夫先生が体調不良のために会議を欠席になられるとお聞きし、病状を心配しておりました。結局、昨年5月の在宅事業委員会のZoom会議がお会いできた最後となってしまいました。先生の訃報に接し、本当に残念でなりません。植木彬夫先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。先生のお名前はかつてから存じておりましたが、直接お会いしたのは2012年の末頃であったかと思います。私が中島内科クリニックを先代から引き継ぎ、多摩地区の勉強会に出席するようになってからでした。糖尿病の治療・合併症、療養指導に対する知識はもちろん、新しい話題についても広く深くご存じで感銘を受けました。それから10年、様々なことを教えていただきました。たしか、CSII/CGMの研究会で、間食や食事の摂り方についてisCGMを活用して患者さんと一緒に取り組まれたお話をされていました。本当に知識と経験に基づき、患者さんに寄り添った医療をなされているのだと感じました。また、他の先生方から、質問のメールをすると夜中でも即座にレスポンスがあり、ほとんど睡眠時間もとられないなどのエピソードをお聞きしておりました。委員会ではこちらが心配になるほどの責任感で多くの仕事をこなしておられ、自分も見習っていかねばと強く思う次第です。植木先生は、「臨床糖尿病支援ネットワーク」での業績はもちろん、患者さんと医療者が一体となった糖尿病治療を具現化されておられたと思います。糖尿病への造詣が深く、また、その広い人脈から、多くの学ぶ機会をいただきました。植木先生のご指導に深く感謝し、植木先生のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。植木先生への追悼の言葉武蔵野赤十字訪問看護ステーション豊島麻美あれっ?ねえみんな…あの赤いスウェットの人、植木先生にそっくりじゃない…!!2013年に熊本で開かれたJDSに参加後、我ら糖尿病療養支援チームの女性陣は、藤田先生(現、吉祥寺・藤田クリニック院長)がエスコートする秘境の温泉に1泊旅行に出かけました。野趣あふれる夕食の席の一角に…、そうです。植木先生率いる熟年(!)グループがいらっしゃいました。なんという偶然でしょう。「なんだー、君たちも来ていたのかー。藤田先生いいねー。俺もそっちに泊まりたーい」植木先生とのご縁が深まることになった、私にも、チームにも大切なエピソードです。先生…。どうそ゛ゆっくりお休みください。そして、天国からお守りください。合掌。臨床糖尿病支援ネットワーク