ブックタイトル植木先生特別号

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概要

植木先生特別号

Page 10特別号令和4年3月発行植木先生の思い出総合相模更生病院血液浄化センター野村幸範私が、八王子に赴任したのは2003年のことです。それ以来、糖尿病心理の会ではたびたび同じグループワークになりました。2011年の心理の会では近くのカラオケ屋さんで歓談の場も持つことができました。精力的に活動されて感服ばかりです。藤沢の自宅から車通勤されていると聞き驚きました。スライド作りがあるから、抄録を書いているから、が口癖のようでした。糖尿病高齢者ガイドラインの設定は先生のご尽力の賜物です。教育の面でも臨床の面でも先達でした。お疲れ様でした。ご冥福をお祈り申し上げます。「糖尿病在宅患者の療養・介護支援ガイド」作成の思い出元東京都多摩府中保健所五十里一秋糖尿病臨床支援ネットワークからお声がけいただき、支援ガイドに関わらせてもらいました。植木先生をはじめ、多くの先輩の先生方と検討を重ねました。先生方が日常臨床で触れる機会が少ない「地域包括ケアシステム」や歯科医療をガイドに入れる際、諸先輩に遠慮なく発言させてもらいましたが、植木先生は私の意見や提案した資料を取り入れられ、特に、地域包括ケアシステムのイメージ図はそのまま採用してもらいました。私は、ベテランになっても新しいことを学ぼうとする先生の真摯な姿勢に心を打たれました。急な知らせで驚きました。ご冥福をお祈りいたします。お優しい笑顔の植木先生大泉生協病院浜口裕子2015年西東京糖尿病療養指導士の試験に合格し、立川の授与式に参加しました。当日家族の用事で鹿児島から羽田に行き、そのまま立川に向かいました。授与式では植木先生が、ひとりひとり名前を呼んでくださって「これからですね。」とお優しくお声かけくださいました。とてもお優しいあたたかい笑顔でお声かけいただき、本当にびっくりし感激いたしました。その翌日にまた鹿児島に戻らなければならなかったのですが、授与式に参加でき本当によかったと植木先生にお会いでき思いました。植木先生の患者さんの立場を考え大切にするという患者ファーストなお考えを心にとどめ、初心を忘れないようにしなければと思い、今まで患者さんに接しようと心がけてきました。先日看護学生さん向けに話す内容を探し資料を読み返していた時に、植木先生がお書きになられた糖尿病に関しての資料がとても詳しく記載されており、改めて植木先生の偉大さを感じておりました。あのあたたかいお優しい笑顔が目に浮かびます。植木先生、ありがとうございました。尊敬と感謝の思い多摩センタークリニックみらい名嘉真香小里高村内科クリニックで13年間共にお仕事をさせていただきました。1型糖尿病発症からいろいろな病院を転々とし、医療不信から診察室にさえ入れなかった女の子が、数回の診察で植木先生に笑顔を見せました。精神疾患や経済的理由など様々な問題を抱えた患者さんが植木先生の外来にはたくさんいらしていました。患者さんがどうしたいのかをきちんと聞いて話し合うこと。当たり前の医療が現実にはできていません。先生はどんなにだめでも受け入れてくれる絶対の安心感があるのだと思います。糖尿病治療は頭で理解できても実行できないことの多い病です。その人らしく生きていく時にうまくいかないこともたくさんあり、共に考えてくれる医師でした。植木先生からはそんな人間らしさと深さを感じました。また先生から臨床研究の魅力を学びました。統計は難しかったけれど、わかった時のうれしい気持ちを感じることができたのは先生の指導のおかげです。研究を行う過程での努力は、なぜ研究が必要なのかを私に教えてくれました。植木先生は私にとって尊敬する最高の恩師です。感謝の思いをきちんと伝えられなかったことが心残りです。臨床糖尿病支援ネットワーク