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会報2022年3月

Page 2報告第225号令和4年3月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成329年127月79日(火日)第26回南多摩糖尿病教育研究会オンライン場所:駒沢女子大学[当法人理事]多摩センタークリニックみらい藤井仁美[医師]令和3年12月7日(火)、第26回となる本会は「“基礎からわかる『糖尿病と鬱(うつ)』”」をテーマにオンラインにて開催し、100近くのアクセスがありました。講演1は桜ヶ丘記念病院院長岩下覚先生より『うつ病の基礎~診断、治療、患者さんへの対応』と題しご講演いただきました。内容は現在の我が国における精神医療の全般的状況から始まり、うつ病とはどのようなものか、うつ病の診断、治療、薬物療法、精神療法(患者への接し方)を実際の対応を交えながら分かりやすくお話いただきました。最後に精神科専門医紹介時のポイントとして、1治療の必要性、2誰でもかかる可能性、3治療の有効性、4安定したら一般内科でも治療が可能なことを患者本人や家族の意向を確認しつつ、反応を見ながら、気持ちを和らげるように配慮しつつ伝えることが重要とのメッセージで講演1を終了いたしました。次に講演2では、クリニックみらい立川副院長長谷川亮先生より『内科における「うつと糖尿病」診療を垣間見る~精神疾患を合併する糖尿病の実際~』と題し、講演1の内容を糖尿病患者さんに落とし込んだご講演をいただきました。内容はうつ病と糖尿病の関係、特徴的な病態とその原因、実際に感情的負担度を測るPAIDの活用方法などをお示しいただき、後半では糖尿病とうつ病を併発している症例を5例紹介いただきました。この症例からの気づきは、1体重や血糖は月ごとにかなり変動すること、2摂食や行動の変化が、心理状態の影響を大きく受けていることが上げられました。まとめではうつ病と糖尿病の1治療はやはり早期介入が非常に重要であること、2うつ病の治療に至っても、不眠や心理的不安定から効力感を感じにくいこと、3うつ病の薬剤選択も重要であること。最後のメッセージでは、「脳へのアプローチから血糖や体重の改善が期待できる治療が、精神疾患を合併し混迷する糖尿病患者への一助になることを願う」というメッセージでご講演は終了いたしました。次回は火曜日、もしくは木曜日にオンラインでの開催を検討しております。ご興味のある方は是非、ご参加をお待ち申し上げております!報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:平成29年7月9日(日)第48回東糖協多摩ブロック糖尿病教室日時:令和3年12月18日(土)オンライン/KTAビル場所:駒沢女子大学他令和3年12月18日(土)14:00~16:00、KTAビル(多摩市)、立川ホール(立川市)、近藤医院様(小平市)3会場より、Zoomウェビナーを用いたハイブリッド配信にて『第48回東糖協多摩ブロック糖尿病教室』が開催されました。Web参加者67名(患者様、医療従事者を含む)、会場参加者15名でした。新型コロナ感染拡大により2年間東糖協ブロック糖尿病教室は開催されておりませんでしたが、コロナ禍後初めて『今、知りたい、糖尿病とコロナ』をテーマに開催されました。東京医科大学八王子医療センター糖尿病・内分泌・代謝内科科長松下隆哉先生より「糖尿病と新型コロナウイルス感染症~糖尿病と感染症~」につきましてご講演、質疑応答いただきました。また、後半では多摩センタークリニックみらい馬場美佳子先生より「コロナにもフレイルにも負けない!運動にお出かけ前の準備体操」として、多摩会場でご参加いただいた患者さんとリモート参加いただいた患者様に向け、その場でできる運動の実践を行っていただきました。さらに多摩センタークリニックみらいの患者様による「私のコロナ体験」として、インタビュー形式動画を20分配信しました。実際にコロナに患った実体験はインパクトのある内容でした。最後のパートとして近藤医院佐藤晴美先生に「シックデイ、どう過ごす?~コロナ3回目の冬~」として、シックデイの際の療養、薬剤服用、その他の注意点をご講演いただきました。今回は、東京医科大学八王子医療センター大野敦先生、近藤医院吉田敦行先生に司会進行いただき、医師、健康運動指導士、看護師、患者様にそれぞれのお立場からコロナに関する話題をご講演いただきました。近年、東糖協ブロック糖尿病教室への参加が減少しておりますが、Zoomのようなリモートで運営することにより参加者が増えたことは、今後の開催の参考になったと考えます。臨床糖尿病支援ネットワーク