ブックタイトル会報2021年10月

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概要

会報2021年10月

第220号令和3年10月発行Page 1“mano a mano”とはスペイン語で“手から手へ”という意味です医師の働き方改革に伴う業務拡大[当法人評議員]公立昭和病院櫻井勉[臨床検査技師]医師の過労死を発端とした厚生労働省の「医師の働き方改革プロジェクト」が始動し、2019年度から働き方改革関連法が順次施行されました。このプロジェクトにより医療系職能団体では、それぞれの職域で可能なタスクシフト・タスクシェアをピックアップし厚生労働省、医師会との協議を重ね臨床検査技師においては実施可能な検体採取として、1医療用吸引器を用いて鼻腔、口腔又は気管カニューレから喀痰を採取する行為、2内視鏡用生検鉗子を用いて消化管の病変部位の組織の一部を採取する行為、実施可能な生理学的検査として、1運動誘発電位検査、2体性感覚誘発電位検査、3持続皮下グルコース検査、4直腸肛門機能検査、さらに臨床検査技師の業務の採血、検体採取又は生理学的検査に関連する行為として、1採血を行う際に静脈路を確保し、当該静脈路に接続されたチューブにヘパリン加生理食塩水を充填する行為、2採血を行う際に静脈路を確保し、当該静脈路に点滴装置を接続する行為(電解質輸液の点滴を実施するためのものに限る)、3採血を行う際に静脈路を確保し、当該静脈路に血液成分採血装置を接続する行為、当該血液成分採血装置を操作する行為並びに当該血液成分採血装置の操作が終了した後に抜針及び止血を行う行為、4超音波検査のために静脈路に造影剤注入装置を接続する行為、造影剤を投与するために当該造影剤注入装置を操作する行為並びに当該造影剤の投与が終了した後に抜針及び止血を行う行為が追加されました。この法案は10月1日に施行されますが、この業務を行うためには厚生労働省指定日本臨床検査技師会技主催の講習会を受ける必要があります。(原稿作成時は新型コロナウイルス拡大防止のための緊急事態宣言により開催の目途が立っていません。)ひとつポイントとして行えるようになる業務の中に「連続皮下グルコース検査」が明記されていることがあります。今までは解析や結果説明しかできなかったことが患者さんに装着から解析、結果説明まで一連でできるということになります。直接、医師のタスクシフトにはならないかも知れませんが少しでも貢献できるものと考えています。すでに装着も行っていた施設の方の場合は指定講習会を受講することが必須となりますのでご注意ください。これからも糖尿病療養指導に貢献できる臨床検査技師を目指したいと思います。読んで単位を獲得しよう西東京糖尿病療養指導士(LCDE)は、更新のために5年間において50単位を取得する必要があります。本法人会員は、会報「MANOaMANO」の本問題及び解答を読解された事を自己研修と見做し、1年につき2単位(5年間で10単位)を獲得できます。毎月、自分の知識を見直し、日々の療養指導にお役立てください。(「問題」は、過去のLCDE認定試験に出題されたものより選出、一部改変しております。)問題GLP-1受容体作動薬に関して誤っているのはどれか、2つ選べ。1.作用時間に応じ、1日2回投与、1日1回投与、週1回投与、月1回投与の製剤がある2.胃内容物排出抑制作用がある3.体重を増やさない4.製剤によっては1型糖尿病患者への適応がある5.急性膵炎がおこる可能性がある臨床糖尿病支援ネットワーク(答えは3ページにあります)