ブックタイトル会報2021年9月

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概要

会報2021年9月

第219号令和3年9月発行Page 1“mano a mano”とはスペイン語で“手から手へ”という意味です平時は8割の力で[当法人評議員]たもり内科クリニック多森芳樹[医師]皆様こんにちは、お元気にされてますか?この原稿を書いているのは、東京オリンピック間近の頃です。新型コロナウイルスの感染が拡がっています。皆様のお仕事にも多少影響が出ていることと思います。発熱した方の診察・治療・検査、その家族のケア、コロナウイルスワクチンの注射など、コロナ関係の業務が増えていると思います。コロナ感染患者さんの診療に直接あたられておられる方々には敬服いたします。蟻の世界:2-6-2の法則蟻の世界では、よく働いている蟻と、普通に働いている蟻と、働いていない蟻の割合は2:6:2になる。このうちのよく働く蟻を集めても、よく働く蟻と、普通に働く蟻と、働かない蟻に分かれ、その割合は2:6:2となるし、働かない蟻を集めても、よく働く蟻と、普通に働く蟻と、働かない蟻の割合は2:6:2となる(私は、これを確かめたことはないのですが。)と言われています。働かないように見える2割の蟻はさぼっているのでしょうか?聞いた話では、働かないように見える2割の蟻は、有事に備え待機している蟻ということです。みんながみんな、せっせと働いていると、何か事が起きた時に誰も対応できません。今、医療は逼迫した状態と言われています。医療の世界で、有事に備えた待機要員がどれほどの数いるでしょうか?いや、いたでしょうか?社会保障費の適正化の号令の下、医療費は抑制され、有事に備えた待機まで手が回っていなかったのではないでしょうか?有事に備えた医療体制が、働き方改革とあいまって是正されていくことを願います。話は少しそれますが、“8割の力”というと、思い出すことがあります。春風亭小朝師匠がまだ入門したてのころ、林家彦六師匠(当時は林家正蔵だったかもしれません)が、”8割の出来で客を満足させなきやダメだよ、いつも100%の力でやっていたら、そのうち客は100%以上でないと満足しなくなるよ”と言われていたのを思い出します。当時、私はいつも全力投球みたいな生き方をしていたので、彦六師匠の言葉は理解できず、ずっと気になっていたのですが、今になって考えると、2割の余裕を持つことは大事かもしれません。読んで単位を獲得しよう西東京糖尿病療養指導士(LCDE)は、更新のために5年間において50単位を取得する必要があります。本法人会員は、会報「MANOaMANO」の本問題及び解答を読解された事を自己研修と見做し、1年につき2単位(5年間で10単位)を獲得できます。毎月、自分の知識を見直し、日々の療養指導にお役立てください。(「問題」は、過去のLCDE認定試験に出題されたものより選出、一部改変しております。)問題糖尿病神経障害について誤っているのはどれか、2つ選べ。1.無自覚性低血糖患者の血糖値は、通常の目標値よりはやや高めに保つ2.感覚・運動神経障害のある患者はあんかなどの保温器具の使用を勧める3.単神経障害による眼瞼下垂・複視・顔面神経麻痺の予後は不良であることが多い4.自律神経障害があると、心電図R-R間隔変動係数(CV R-R)の変動の程度が小さくなる5.起立性低血圧症は過度の塩分制限で頻度が増える臨床糖尿病支援ネットワーク(答えは3ページにあります)