ブックタイトル会報2021年7月

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会報2021年7月

Page 4報告第217号令和3年7月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成329年3月7 159日(月日)臨床糖尿病支援ネットワーク第68回例会オンライン場所:駒沢女子大学[当法人理事]東京医科大学八王子医療センター松下隆哉[医師]2021年3月15日第68回例会が「ウィズコロナにおける糖尿病患者のメンタルケア~新たな時代の医のアートを考えよう~」というテーマで開催された。ウィズコロナにおける糖尿病患者のメンタルケアというタイトルは、まだ新型コロナウイルス感染症が始まって一年程度では難しいテーマだったが、その中で西條クリニックの西條朋行院長から、コロナ禍の不安と抑うつ?慢性疾患患者への影響」との基調講演をいただいた。パネルディスカッションは4名の先生からお話しいただいた。朝比奈クリニック朝比奈崇介先生から大きな心理的なストレスを受けているコロナ対応の看護師についてお話しいただき、北里大学北里研究所病院井上岳先生からはご自身の病院での糖尿病患者の推移やケアでの問題点についてお話しいただいた。女子栄養大学栄養科学研究所高橋大悟先生からは、コロナ禍での慢性疾患の中断やコントロール不良が懸念され、精神疾患の増加もあり、相談・支援そして連携できる体制作りが必要であること、がん検診が減っていることより発見が遅れる危惧をお話しいただいた。武蔵野赤十字訪問看護ステーションの豊島麻美先生から生活環境の変化により心身の不調を呈した高齢者の症例をご提示いただき、看護師の立場から心理的な支援を行いながら糖尿病の療養を支えた症例をご提示いただいた。今回は、新型コロナウイルス感染症が始まって一年程度だが、西條先生のご講演にあったように、コロナ禍でメンタルヘルスは悪化して、うつ病や不安障害が誘発・増悪している現実があるのに、まだ一般には焦点が当てられていない。現在、新型コロナウイルス対策や糖尿病診療自体に主眼が置かれていることが多いが、特に女性や若年者へのメンタルヘルスの対応や専門科との連携も模索していく必要があることなど、アフターコロナ禍での糖尿病診療への課題も見え、実り多い例会となった。報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成329年4月7 6日9(火(日))第25回南多摩糖尿病教育研究会オンライン場所:駒沢女子大学[当法人理事]南多摩糖尿病教育研究会代表多摩センタークリニックみらい藤井仁美[医師]4月6日(火)、第25回となる本会は「“基礎からわかる『糖尿病と妊娠』”」をテーマにオンラインにて開催し、127回線のアクセスがありました。特別講演は杏林大学医学部産科婦人科教授総合周産期母子医療センターセンター長谷垣伸治先生より『妊婦は血糖大変?(妊婦は結構大変?)』と題しご講演いただきました。内容は最新の統計データから始まり、各種ガイドライン、費用負担、妊婦のリスクと管理、血糖コントロールの方法等、妊娠時の血糖コントロールにかかわること全てを「参加型」で非常に分り易くお話しいただき、参加された方のアンケートでは「計画妊娠の大切さを知りました。」「早期介入の大切さを知りました。」「妊娠時の血糖管理の必要性を改め谷垣伸治先生て確認できました。」「参加型で楽しく学ぶことができました。」等、多くのコメントをいただきました。パネルディスカッションでは、金重勝博先生(内科医師)、森貴幸先生(薬剤師)、下田ゆかり先生(看護師)にご登場いただき、『妊娠にまつわる血糖コントロール~各職種間の連携と個々にできること~』というテーマで座長の宮城調司先生を中心に討議いただきました。パネラーの先生方には様々な視点から現状と施設での取り組みについて共有いただき、チーム医療の大切さを再確認いたしました。次回は「鬱(うつ)と糖尿病」をテーマとして、開催を予定しております。興味のある方は是非ご参加をお待ち申し上げております!臨床糖尿病支援ネットワーク