ブックタイトル会報2021年3月

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会報2021年3月

第213号 令和3年3月発行 Page 1臨床糖尿病支援ネットワーク[当法人理事]武蔵野赤十字訪問看護ステーション豊島 麻美 [看護師]もう一つの3.11 災害とコロナ“mano a mano”とはスペイン語で“手から手へ”という意味です読んで単位を獲得しよう西東京糖尿病療養指導士(LCDE)は、更新のために5年間において50単位を取得する必要があります。本法人会員は、会報「MANO a MANO」の本問題及び解答を読解された事を自己研修と見做し、1年につき2単位(5年間で10単位)を獲得できます。毎月、自分の知識を見直し、日々の療養指導にお役立てください。(「問題」は、過去のLCDE認定試験に出題されたものより選出、一部改変しております。)問題 メタボリックシンドロームについて誤っているのはどれか、2つ選べ。 (答えは2ページにあります)1.ウエスト周囲長とは臍の高さで立位、呼気時に測定した腹囲である2.日本の診断基準のうち高血糖は、空腹時血糖値 100mg/dL以上である3.日本の診断基準のうち脂質異常症は、HDLコレステロール40mg/dL未満である4.日本の診断基準のうち高血圧は、拡張期血圧80mmHg以上である5.メタボリックシンドロームと診断された場合、糖負荷試験が勧められるが診断に必須ではない2020年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行から1年が経過しました。これを執筆するにあたり昨年3月のMANO a MANOを振り返ってみると、巻頭言は、杏林大学医学部付属病院 看護部の浅間 泉先生により「安全かつ有効な新しい薬や医療機器がより早く患者さんのもとに届くように!!」というテーマで治験コーディネーターのお仕事が紹介されていました。まさか一年先を予言するかの記事に大変驚きました。さらに4月号を振り返ると、植木先生が初めて新型コロナウイルスについて執筆され、そこには「COVID-19に対するワクチンは現時点では無いと報告されている」と記されていました。わずか1年で世の中の動きがこんなにも変化するものかと思いを深くしました。WHO(世界保健機関)が新型コロナウイルスについて「世界的な大流行=パンデミックと言える」という認識を示したのは2020年3月11日でした。本邦での「3.11」といえば、今年で10年を迎える東日本大震災の日です。あれから当法人も災害対策活動が始まり「糖尿病災害時サバイバルマニュアル」の刊行や、糖尿病災害時地域ステーションの設置等に取り組んでまいりました。ところが10年の節目を目前にCOVID-19の世界的流行が起こったのです。緊急事態宣言は行動制限や3蜜回避など、まさに長期的な避難生活と新たな生活様式を考えざる日々となっています。感染症への危機意識は、糖尿病を持つ方にどのような影響を与えたでしょうか。また、どのような備えを加えていくことをどのようにお伝えしていけばよいのでしょうか。1年のブランクを経て、今年の3月11日に当法人は、糖尿病災害対策委員会 第8回医療者向けセミナーとして「われわれ医療者の災害対策Update~あらゆる災害への備えを今こそ患者さんに伝えよう~」をオンラインセミナーで行います。第3波の荒波が、医療のひっ迫を余儀なくされる毎日で、医療・介護関係者である私たちは、自分の身を守りながら、タフに働かざるを得ない状況が続き、ストレス解消を同僚と密に分かち合う行動も制限があります。また、密な療養支援が困難な中、糖尿病を持つ方の療養生活をサポートすることは続けていく必要もあります。オンラインセミナーでは新たな考え方や支援のヒントを共有する機会にしたいと思います。多くの方のご参加をお待ちいたします。