ブックタイトル会報2021年1月

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概要

会報2021年1月

第211号 令和3年1月発行 Page 1臨床糖尿病支援ネットワーク[当法人業務執行理事]桜一会 かんの内科菅野 一男 [医師]加齢は病気・・・ 治療可能な?“mano a mano”とはスペイン語で“手から手へ”という意味です読んで単位を獲得しよう西東京糖尿病療養指導士(LCDE)は、更新のために5年間において50単位を取得する必要があります。本法人会員は、会報「MANO a MANO」の本問題及び解答を読解された事を自己研修と見做し、1年につき2単位(5年間で10単位)を獲得できます。毎月、自分の知識を見直し、日々の療養指導にお役立てください。(「問題」は、過去のLCDE認定試験に出題されたものより選出、一部改変しております。)問題 血糖自己測定(SMBG)や連続グルコースモニタリング(CGM)について、誤っているのはどれか、2つ選べ。1.穿刺針は、複数の患者間で使い回しをしてはならない2.GLP-1受容体作動薬で治療中の患者において、SMBGは保険適応となる3.CGMの測定中には、SMBGの値での補正が必要である4.SMBGでは患者のヘマトクリット値が低値の場合、血糖値が低めに測定される5.CGMは、血中のグルコース濃度を直接・連続的に測定できるシステムであるこの巻頭言が出るときCovid-19は、日本は、世界はどうなっているのだろうか?先の見通しができず、ワクチンの効果に期待しつつも不安に駆られる時を過ごしているのだろうか?願わくは、ワクチンの効果に関するポジティブな情報が出ていることを期待しているが・・・。最近、オーディオブックをよく聞いている。散歩しながら聞けるので、運動と読書が同時にできそうだという気楽な気持ちで始めたのだが、いろんな状況で読書?できるということが解ってきた。目から入る情報と耳から入る情報の受け入れ方が違うようにも感じる。また、読書の幅が広がってきている。物理学者が主人公のSF、「三体」も第1巻を何とか読み(聞き)終えた。オーディオブックがなければ終えることはできなかったであろう。先がどうなるか気になるが、2巻にはまだ踏み込めていない。オーディオブックでも聞いているのだが、驚異的な内容の本が出てきた。LIFESPAN-老いなき世界。著者は加齢医学のトップランナー、ハーバード大学医学部遺伝学教授のDavid Sinclair。老化は治療可能な病気である。老化はエピゲノム情報の喪失である。と、喝破する。メトホルミンが長寿薬であるという表現を、糖尿病に係る皆さんは聞いたことがあるかと思うが、Sinclair教授は様々なデータを示しながらメトホルミンの効果を説明する。極めつけは、Sinclair教授も彼の父もメトホルミンを内服しているということだ。さて、話は糖尿病の診療ガイドラインに移る。これまで欧米では、糖尿病の第一選択薬はメトホルミンと決まっていたが、最近、SGLT2阻害薬と、GLP-1受容体作動薬の出現により、これらが場合によっては第一選択薬になりうる可能性が出てきている。私もそう考え、患者さんによってはSGLT2阻害薬を第一選択薬として処方するケースもでてきていた。しかし、メトホルミンのがん抑制効果を含む長寿薬としての可能性を思えば、特段の条件がない限りはメトホルミンが第一選択薬で、その後に、他の糖尿病薬がでてくるという、これまでの欧米のガイドラインがやはり優れているのではないかと考えるようになった。糖尿病の患者さんに係る場合、目の前にいる患者さんのQOL、ADL、健康寿命などに目配りしながら対応するわけだが、加齢医学の情報からも目を離せなくなってきた。Covid-19が出現してから、世界が変わってしまったのは議論のないところであろうと思われる。Covid-19と苦闘し、そしてポスト・コロナに向かう世界の中での糖尿病診療はどうあるべきか、更には、臨床糖尿病支援ネットワークの将来像を一緒に考えなければならない大事な1年になる。(答えは4ページにあります)