ブックタイトル会報2020年3月

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概要

会報2020年3月

Page 2報告第201号令和2年3月発行平成29 30年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時日:時令:和平元成年2910年月7 199日(土日)第23回西東京糖尿病心理と医療研究会場所場:所三:鷹駒産沢業女プラザ子大学[当法人理事]朝比奈クリニック朝比奈崇介[医師]令和元年10月19日三鷹産業プラザで、天理よろず相談所病院の北谷真子先生と奈良県立医科大学の皆藤章先生をお招きして第23回西東京糖尿病心理と医療研究会が開催された。今回も前回に引き続き北谷先生がファシリテーターになり「体感!糖尿病医療学的症例検討会」を行った。これは演者に医療者と患者の関わりを詳しく発表してもらい、聴衆がそれに対する感想や意見などを数人一組になってディスカッションし、発表するワークショップ形式の検討会である。今回は「未治療期間が長く、視力障害が進んでしまった患者さんとの6年間」を熊倉医院認定看護師塚本万里子先生に症例提示頂いた。硝子体出血をした視力障害を持つ患者さんに、恐らくは塚本先生自身の思い入れの強さも手伝って、特にフットケアというケア方法を通じて心を通わせていく。チームの中で、関わりを好まない看護師の存在、朝比奈先生足や着衣の整容が保たれている時とそうでない時とがそのまま患者さんの精神状態を反映していることなど、人を見る目の視点を学ぶ所が多かった。第2部は「糖尿病医療学とは」というタイトルで皆藤章先生からご講演頂いた。人生は即ち関係を生きることであって、医療者が患者との関係を生きることは患者のみならず医療者自身が生きることにつながる。糖尿病そのものが人生の問題ではなく、誰しもが生きて行く上で何らかの課題を背負っている、その一つではないだろうか。そのことは患者の心の深みまで降りていって患者が何を体験しているのか留まって一緒に経験しなければわからない。よほどのことがあっても希望を失わない人間になれ、目の前の問題の向こうにあるものを信じてケアをしなさい、というお話を頂いた。また来年の秋にも糖尿病医療学的検討会を中心に据えた第24回心理の会を開催する。その時にも今回のような大勢の参加者と共に白熱した議論を行いたいものである。報告第24回糖尿病療養担当者のためのセミナー日時:令和元年10月20日(日)場所:東京経済大学2019年10月20日に、『第24回糖尿病療養担当者のためのセミナー』が開催され、147名の方々にご参加頂きました。当セミナーは午前が講演会及びシンポジウム、午後は昼食セミナー(講義)及び分科会(グループワーク形式中心)の構成となっています。午前の部では、まず昨年の学会で報告した、当セミナーの研究内容の発表が行われました。次に2つの特別講演を実施し、『メディカルスタッフに必要なDKDの知識~糖尿病教育とDKD~』と題して腎臓専門医の立場から日本医科大学多摩永山病院の金子朋広先生に、そして糖尿病専門医の立場から高村内科クリニックの植木彬夫先生よりそれぞれご講演頂きました。次にシンポジウムを開催し『DKDの知識を糖尿病患者教育にどう活かすか』について栄養士、薬剤師、健康運動指導士、看護師、医師の立場からそれぞれご講演いただきました。職種ごとの取り組みを分かりやすくご紹介いただき、非常に興味深い内容でありました。午後の部では、昼食セミナーにて専門の先生方による講義形式で、糖尿病治療に関連した幅広い情報提供が行われました。その後の分科会では、全員参加型のグループワーク等を通じ、職種・施設の壁を越えての活発な意見交換や情報共有の場となりました。参加して頂いた皆様には、当セミナーを通じて得られた『学び』や『気づき』が、今後の診療の一助となる事を切に願っております。臨床糖尿病支援ネットワーク