ブックタイトル会報2020年2月

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概要

会報2020年2月

Page 4第200号《特別号》令和2年2月発行報≪告創刊200号に寄せて≫平成29 30年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:平成29年7月9日(日)場所:駒沢女子大学本会立ち上げの思い出[当法人監事]伊藤内科小児科クリニック伊藤眞一[医師]今亡き近藤甲斐夫先生と本研究会の前身西東京臨床糖尿病研究会を昭和61年に立ち上げてから今年で33年経過した。当時インスリン治療を実施する開業医療機関はほとんどなく、西東京地域の基幹病院の糖尿病外来は「食事療法のみの患者」から、「インスリン治療を行っている患者」まで、混雑を極めていた。「このままでは西東京地域で糖尿病難民が問題化する」という危機意識から「インスリン治療を受け入れる開業医療機関を創ろう」というコンセプトを当時近藤先生と僕とで共有していた。こんな思いから活動を開始した本会は、その後の貴田岡代表理事を中心とした先生方の、他に類を見ないほどの活動の結果、日本の糖尿病分野では本会の存在を知らない人はいないまでに成長した。筆者は今年後期高齢者の仲間入りをした。自院と武蔵野日赤でゆっくり糖尿病患者さんと雑談しながら外来診療を楽しんでいる。本会の例会や分科会には時々出席し新しい知識を習得するようにしているが、何と言っても楽しいのは昔からの仲間である後輩の理事の先生方(筆者が最高齢なので敢えて後輩と呼ばせていただくが)と「やあやあ」と雑談する「ひととき」である。創刊200号を迎えて[当法人理事]東京都立多摩総合医療センター西田賢司[医師]今回本法人会報誌「MANO a MANO」の創刊200号を迎えることとなりました。創刊1号は2003年6月で、当時の前後の糖尿病関連のトピックスは、2001年インスリンリスプロ、2002年糖尿病(が強く疑われる人)740万人、2003年糖尿病診療ガイドライン初版、インスリングラルギン、2004年ミチグリニドなどがあります。当時はSU薬に加え1990年代半ばからメトホルミンの見直し、αGIやインスリン抵抗性改善薬で内服薬の選択肢が増えつつある時期で、糖尿病教室の薬物療法のところがだんだん大変になっていった覚えがあります。またインスリンもインスリンアナログへの切り替えで、超速効型では打ってから食事までの時間の短縮による患者さんの利便性が図られた一方、それまでの30分前打ちとの違いを指導しなければならなかった時代です。その後2006年国連が11月14日を「世界糖尿病デー」と認定、2009年初のDPP-4阻害薬(シタグリプチン)2010年CGM認可、2010年初のGLP-1アナログ(リラグルチド)と続き、2011年10月に創刊100号記念号が発行となりました。さらにその後2014年SGLT2阻害薬、2015年SAP(sensor augmented pump)療法、2016年糖尿病(が強く疑われる人)1000万人へ、2017年FGM、2018年リアルタイムCGM、これら以外にも多くの治療法等の進歩があり書ききれませんが、選択肢が増える一方、高齢化を迎え個人に応じた医療も必要とされるようになっており、ますます各医療職の連携が必要となることが予想されます。本法人をこれからもよろしくお願い申し上げます。臨床糖尿病支援ネットワーク