ブックタイトル会報2020年2月

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概要

会報2020年2月

第200号《特別号》令和2年2月発行Page 3≪創刊200号に寄せて≫私達の歩みを振り返る~重大な転換期を創意工夫で乗り切ろう~[当法人理事]医療法人社団ユスタヴィア宮川高一[医師]MANO a MANO創刊200号おめでとうございます。この機関紙がNPO法人西東京臨床糖尿病研究会、一般社団法人臨床糖尿病支援ネットワークのかなめとして、十数年にわたり、継続して刊行されてきたことに敬意を表します。継続こそ力なり。当研究会の講演の要旨を掲載され、巻頭言では理事や監事の方々のその時の思いなどが書かれ、また糖尿病療養指導士向けの練習問題と解説を広報委員が連載するなど、たった4ページの機関紙としては大変内容が豊富と思います。200号で800ページにもなりますものね。当研究会は1986年に発足して、33年経ちました。すでに1世代以上の時間です。当時地域での研究会を作ること自体や、その目的である病診連携という概念は斬新でした。私は発足直後から参加させて頂きました。また地域糖尿病療養指導士(CDEL)制度についてもいちはやく取り組みました。2000年開始ですから、福岡佐賀に次いで作られた全国2番目のCDEL制度であったと思います。その当時の糖尿病の課題にいち早く取り組み、形として実現するという点で当法人が果たした役割は非常に大きかったと思います。最近では災害への取り組みも全国的に評価されています。まさに、糖尿病関連の時代の先端を担って様々な課題に取り組んできたのが当法人であると思います。今私は東京都糖尿病協会副会長を担っていますが、東京都糖尿病協会も重大な転機を迎えています。患者さんの入会減を、新設された東京糖尿病療養指導士の入会義務化で補っています。さらには製薬会社からの援助の減少で、講演会もなかなか開催するのが難しくなっています。一方、Type1プラスという1型糖尿病患者さん向けの講演会・ワークショップが昨年12月に2回目を迎えましたが、初回に比し内容の充実、参加者の増加という新しい発展の面も出てきています。財政的にも会員数でも厳しい時代だからこそ、本当にニーズに合った講演会などを、創意工夫をもって行っていかない限り、明日は無いと考えています。当法人は、東京都糖尿病協会に比べれば組織的にも鍛え上げられていますので、直ぐには危機を迎えないかもしれません。しかし現在の理事の若返りなど世代交代も含め、重大な転換期を迎えつつある点では糖尿病協会と同じであると思います。会員や糖尿病患者、市民などのアンメットニーズを、どれだけ取り上げて具体化できるか。お金をかけずにどれだけ魅力あるものを作れるか。真の企画力を問われる時代が来てしまいました。若返りを図り、この厳しい時代を乗り越えられるか。頑張りがいのある時代かもしれません。臨床糖尿病支援ネットワーク