ブックタイトル会報2020年2月

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会報2020年2月

第200号《特別号》令和2年2月発行Page 11報告平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令:平和成元29年9月7 149日(土日)第4回薬剤師による既往歴妊娠糖尿病を考える会場所:調:駒布沢市女文子化大会学館たづくり[当法人理事]杏林大学医学部付属病院小林庸子[薬剤師]調布市文化会館たづくり大会議場にて、「第4回薬剤師による既往歴妊娠糖尿病を考える会」を開催した。この研修会は今回で4回目となるが、今回も医療職以外の方のご参加がある、という特徴は前回に続いてのことであった。最初の講演は、私、小林より「妊婦・授乳婦への薬剤投与の考え方」をお話しさせて頂いた。「妊婦・授乳婦へは薬剤は投与しないほうが良い」ではなく、分子量や蛋白結合率など、薬学的に検討することで投与の可否が判断可能となることをお話しした。特別講演は、杏林大学医学部産婦人科の田中啓先生より「妊娠時の糖代謝異常」についてご講演頂いた。妊娠糖尿病のスクリーニ小林先生田中先生ングの際に、「随時血糖≧100」で見逃してしまう症例が無いように、追加の項目を検討して設定していること。また、現在調査中の腸内細菌についてもお話しいただいた。「自分で勉強してわかることは話さない」ということで、とても興味深いお話しを伺うことができた。パネルディスカッションでは、会場の参加者が挙手ではなく「質問用紙」を使用したため、とても沢山の質問があり、田中先生にご丁寧にお答えいただくことができ大盛況であった。回収した質問用紙はどれもびっしりと記載されており、満足度が高い研修会だったと思われる。報告第24回南多摩糖尿病教育研究会日時:令和元年10月17日(木)場所:パルテノン多摩[当法人理事]多摩センタークリニックみらい藤井仁美[医師]10月17日(木)、第24回となる本会は「基礎からわかる網膜症」をメインテーマとして、59名の参加者のもとに開催された。特別講演は東京医科大学八王子医療センター眼科診療科長教授志村雅彦先生より『糖尿病網膜症治療の最前線~もうレーザーはいらない?~』と題しご講演頂いた。糖尿病網膜症とは、「高血糖によって網膜血管が壊れる病気」であり、血管の損傷により視細胞に栄養が運べない「組織の虚血」が異常な「新生血管」を生み出し、この「新生血管」が様々な病態を惹起するのである。これに対し糖尿病網膜症の治療はレーザーで視細胞を破壊して虚血を回避するため、視野感度の低下は避けられなかった。近年「新生血管」の発生を抑える薬物治療が注目を浴びており、新しい「目に優しい」治療を紹介して頂いた。パネルディスカッションでは、ワタナベ眼科の渡辺敏樹先生(眼科医師)に加え、長谷川亮先生(内科医師)、森貴幸先生(薬剤師)、野村一代先生(看護師)に『眼科と内科の連携網膜症予防のために各職種でできること~』というテーマで座長の松下隆哉先生を中心に討議頂いた。パネラーの先生方には様々な視点から現状と施設での取り組みについて共有を頂き、眼科への受診の大切さをが再確認でき、皆が常に意識して患者さんと接することが重要だと討議された。次回は「妊娠と糖尿病」をテーマとして、開催を予定している。興味のある方は是非ご参加、お待ちしております!臨床糖尿病支援ネットワーク