ブックタイトル会報2020年2月

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会報2020年2月

Page 10第200号《特別号》令和2年2月発行≪創刊200号に寄せて≫当法人事業の積極的な情報発信を![当法人理事]東京医科大学八王子医療センター大野敦[医師]「MANO a MANO」は「糖尿病に関する普及啓発事業」の報告も多いが、個人的には「学会のHOTトピックス」を楽しみに拝見しており、当法人の会員に対する情報発信の貴重なツールである。現在普及啓発事業に含まれる様々な団体の世話人を務めているが、その年次活動の中で生まれたプロダクトを学会等で情報発信することに心がけてきた。このうち「糖尿病治療多摩懇話会」では、年2回の例会開催時にテーマに沿ったアンケート調査を事前に施行し、その結果を糖尿病の専門性の有無で差があるか検討を加えて当日報告している。さらに同じテーマでの調査結果の年次推移を、様々な学会で報告を繰り返してきた(1999~2019年:89回)。その結果、多摩地域での糖尿病患者の診療連携の取り組みに対し、ある程度評価を頂いているのではないかと考えている。一方「糖尿病療養担当者のためのセミナー」では、午後に約4時間かけて6つの分科会が開催されるが、その中で行われるワークショップにおけるプロダクトを中心に、翌年の日本糖尿病学会年次学術集会では毎年約10題が報告される。学会発表経験のない世話人にも、世話人医師のサポートで発表の機会を持ってもらうようにしているが、その学会発表の準備は世話人のスキルアップにつながるとともに、学会参加が多摩地域を越えた仲間作りの場となっている。現在臨床研究の報告には倫理委員会を通す必要のある学会が増えているが、当法人事業の報告はその多くが患者を対象としない医療スタッフを対象とした調査も多く、演題も比較的出しやすいと思われる。今後当法人事業から、さらに多くの情報発信が期待される。創刊200号おめでとうございます[当法人理事]多摩センタークリニックみらい藤井仁美[医師]糖尿病医療に従事する仲間として、MANO a MANOに掲載される研究会などの活動記録や会員のみなさんの投稿を読むのは参考になり、励まされます。お金にも名誉にもならないような、地道かつ根気と根性のいる活動もたくさんありますが、多くの仲間が自発的に(まあ誘われての時もありますけど)集い、議論し合って運営しているのを思い出すと、ああ、これにも顔を出してみようかな?という気になります。しかもそれを今後の仕事にいかすことができると思えばなんと幸せなことではありませんか!こんなボランティアワークこそが多職種の垣根のない連携を実現し、医療機関同士のお互いの事情を知ったり、西東京地域の糖尿病医療の有機的なネットワーキングの質を向上させているのではないかと思います。急速に進む高齢化社会の中で、医療の枠を超えて高齢糖尿病患者さんの生活の質を支えたり、厳しい医療情勢のもとでも患者さんの受療の権利を守ったり、そういう発信もMANO a MANOの今後に課された課題でしょうか。さらに仲間を増やして300号、1000号が迎えられますように。臨床糖尿病支援ネットワーク