ブックタイトル会報2020年1月

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概要

会報2020年1月

第199号令和2年1月発行Page 3第35回日本糖尿病・妊娠学会年次学術集会令和元年11月22日(土)~23日(日)浅草ビューホテル[当法人理事]杏林大学医学部付属病院小林庸子[薬剤師]令和元年11月22日(金)・23日(土)、第35回日本糖尿病・妊娠学会年次学術集会が浅草ビューホテル(東京)において開催された。2日間ともに寒い雨であり、雷門へのお散歩も躊躇するような天候であった。会長講演では、東京女子医科大学東医療センター小児科の杉原茂孝先生より、妊婦の低栄養・高栄養・高血糖・糖尿病は、低出生体重児や高出生体重児を介して次世代の小児期からの肥満や2型糖尿病につながる事。また、この子供たちが将来、妊娠出産することでさらに次世代へ引き継がれる、とお話しいただいた。妊娠中のモチベーションが高いと思われる時期に妊婦への教育や支援が重要であると言われていた。妊娠中という短期間ではあるが、改めて「糖尿病教育」の重要性を再認識したご講演であった。また、シンポジウムでは、昭和大学医学部小児科学講座の中野有也先生より、「低出生体重児では脂肪細胞数が少ないことで脂肪組織の拡張能が低下しており、一つの脂肪細胞に過剰なエネルギー貯蔵の負担がかかることで早期から脂肪細胞が肥大しやすい」というお話しを伺った。妊娠中の血糖値が上がることを嫌がり、食事量を少なくしてしまい、胎児に少なからず影響が出ている妊婦さんがいらっしゃるが、このことを何とか伝えたいと思うご講演の内容であった。私は、ポスター発表をさせて頂いた。昨年より、当ネットワークで始めた「薬剤師による既往歴妊娠糖尿病を考える会」の活動報告である。今まで4回の研修会を開催したこと、研修会の参加者と共にポスターを作成したこと、この研修会は医療者だけではなく、IT関係の方も興味を持って参加してくださったことを報告した。ポスター発表であり、他の参加者の方々と情報交換ができることを期待したが、口演と同様の発表方式だったため、それが叶わなかったことが残念であった。「糖尿病合併妊婦の先進治療」のシンポジウムでは、最新の機器(インスリンポンプやCGMなど)を使用した症例が紹介された。新しい機器では、低血糖を感知してインスリンの注入が停止されることは大変有用ではあるが、その後の高血糖があまり好ましくないという事も理解できた。どのご講演においても、今後の療養指導や、「薬剤師による既往歴妊娠糖尿病を考える会」の活動において、大変勉強になり、参考になる会であった。読んで単位を獲得しよう答え2,4下記の解説をよく読みましょう。(問題は1ページにあります。)解説1.○2.×日本では戦後、食事や運動を含めたライフスタイルが大きく変わり、肥満の増加とあいまって2型糖尿病が著しく増加しているが、近年、エネルギー摂取量は減少し、現在は横ばい状態で増加していない。3.○4.×糖尿病およびその予備軍は男性28.5%、女性21.4%で男性の方が多かった。5.○臨床糖尿病支援ネットワーク