ブックタイトル会報2020年1月

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会報2020年1月

Page 2報告第199号令和2年1月発行平成29年度西東京糖尿病療養指導プログラム日時:令平和成元29年87月29日(金日)第11回東京臨床糖尿病運動療法研究会場所:東駒京沢医女科子大学病院[当法人評議員]東京医科大学八王子医療センター天川淑宏[理学療法士]第11回東京臨床糖尿病運動療法研究会は、HECサイエンスクリニック糖尿病センターセンター長調進一郎先生を担当世話人とし、8月2日東京医科学病院本館臨床講堂で開催しました。一般講演Ⅰは「動脈硬化性疾患と糖尿病の関連について」として東京医科大学八王子医療センター糖尿病・内分泌・代謝内科桑田航士先生により、糖尿病と大血管障害、糖尿病とPADそしてその治療戦略についてご講演頂きました。糖尿病患者ではPAD合併リスクが高いが、自覚症状を伴わないことも多く未診断となっている割合が高いなど、自覚症状を伴わない場合でも積極的にABIを施行し治療介入することが有用と運動療法にも大変重要であるお話をして頂きました。一般講演Ⅱは、テーマを「糖尿病運動療法も今流行りのFMNGから!」としました。「FMNG」とは、FはFitness(運動施設)、MはMagazine(雑誌)、NはNutrition(栄養)、GはGear・Goods(運動機器・器具)であり、本研究会発祥の造語です。「Fなら、お金出してでも運動したい?」を調先生より、「運動療法の実臨床で活用したいこのM」を天川淑宏先生(東京医科大学八王子医療センター糖尿病・内分泌・代謝内科)より、「運動療法、Nがもたらす効果とは」を髙橋大悟先生(全国労働金庫健康保険組合総務事業部次席調査役)より、「Gの力で運動を楽しく!続けやすく!」を山田悟先生(北里大学北里研究所病院糖尿病センターセンター長)よりご講演頂きました。糖尿病の療養指導として教科書には書かれていないユニークな観点からお話し頂きました。そして、植木彬夫先生(東京医科大学名誉教授)、井上先生(北里大学北里研究所病院薬剤部)の座長の下に「FMNG」について演者と会場の皆様と活発なディスカッションが行われ、参加された方々からは「糖尿病の運動療法への指導に幅が広がった」との感想を頂きました。報告糖尿病災害対策委員会第7回糖尿病災害対策セミナー日時:令和元年9月1日(日)場所:国分寺市立いずみホール[当法人会員]立川相互病院長谷川美紀[薬剤師]森先生菅原先生横内先生9月1日(日)国分寺市いずみホールにて、「災害時避難所で困らないために~今できること、その場でできること」と題し、第7回糖尿病災害対策セミナーが開催されました。防災の日にあわせ企画された当日は、医療者、市民の方々が106名参加してくださいました。まず初めに、災害支援の経験のある薬剤師から災害が起きると医療がどのような状態になるのか、その上で準備できることとして、薬のストックやインスリン保管方法について講演していただきました。続いて防災用品の準備については100円ショップを利用した防災品の紹介があり、衛生対策については避難所など限られた水しかないところでどうやって衛生状態を保つか、足の洗い方などを講演していただきました。食事管理については避難所では炭水化物がメインになってしまうことが多いためストックや防災品を用いた血糖値を上げにくい食事の工夫水谷先生和田先生が紹介されました。最後に運動については簡単にその場でできる運動を実践しながら講演していただきました。最後の質疑応答でもすぐにいかせる工夫やポイントを紹介していただき、私たち医療者も大変学べるセミナーとなりました。私自身も東日本大震災で薬剤師支援を行った経験から、十分な医療ができない状況となることを痛感していました。そのために今からできることを多くの糖尿病患者さんに知ってもらうための活動を継続していきたいと感じました。臨床糖尿病支援ネットワーク