ブックタイトル会報2019年11月

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会報2019年11月

第197号 令和元年11月発行 Page 5臨床糖尿病支援ネットワーク2019年度 西東京糖尿病療養指導プログラム報告[当法人会員] 総合司会アストロ薬局 波田 博文 [薬剤師]薬剤研修会 午前の部1では、東京医科大学八王子医療センター 天川淑宏先生より、運動について、その効果を薬のように機序をわかりやすく説明していただきました。公演中には一緒に体を動かして、その効果を実感しながら運動の大切さを感じることができました。午前の部2では、医療法人社団ユスタヴィア 理事長 宮川高一先生より、災害時に薬剤師がどのように行動すべきか、という話から、糖尿病の治療薬についてまでその違いとともにお話しいただきました。同効薬についても違いがあることなども勉強させていただきました。午後の部1では、フローラ薬局 代表取締役 篠原久仁子先生より、医療連携を行うことが患者の利益になるということを実践例にてご紹介していただきました。ポリファーマシー対策についても、一緒に考えさせていただきました。午後の部2では、杏林大学医学部付属病院 小林庸子先生より、妊娠糖尿病についてお話いただき、妊娠糖尿病だった症例に対してどんなアプローチができるのか、何かできることがあるのではないか?と質問を投げかけてもらい、一緒に考えることができました。最後に、モバイルdeアンサーを使い意見交換を行うことで、本日の研修内容の理解もより深まったように感じられました。[当法人評議員] 総合司会公立昭和病院 櫻井 勉 [臨床検査技師]7月28日(日)北里大学薬学部白金キャンパスにて第4回西東京臨床検査研修会が開催されました。今回の研修会は今後増えるであろう「認知症」にスポットを当てた研修会としました。講演は、基調講演として東京医科大学高齢診療科の櫻井博文先生に「糖尿病と認知症」についてお話し頂き、成因や症状早期発見の大切さを学ばせて頂きました。次に三井記念病院の松熊美千代先生に日本臨床衛生検査技師会が行っている認定認知症領域検査技師制度についてお話し頂きました。現在300名以上の資格取得者がいて認知症に係わる種々の検査への関わり方を詳しく話して頂きました。午後は認知症患者さんへの接し方のポイントとして公立昭和病院の認知症看護認定看護師である、中澤育子先生に長谷川式認知スケールやMMSE、MOCA-J、DASC-8などについて説明を聞いた後、参加者同士で模擬検査を行いながら会話の注意点などを説明して頂きました。また引き続き日本光電の山田康裕先生に「物忘れ相談プログラム」という客観的な診断装置について感度や特異度の話をして頂きました。最後のセクションは臨床検査技師が一番関わる事の多いSMBGとその重要性について杏林大学の近藤琢磨先生にお話し頂きました。超高齢者や認知症など患者さんそれぞれによりコントロール目標を個別化していく必要があり、SMBGによる血糖測定がそのための重要なツールになることが再認識されました。最後の光トポグラフィ装置の認知症領域への可能性は更なる研究が必要そうに感じました。臨床検査技師が糖尿病患者さんと療養指導の中で接する時間は比較的短く、変化に気づくことが難しいかもしれませんが、早期に患者さんの変化を捉え適切な検査を行う事で認知症を併せ持つ糖尿病患者さんが著しく増えないようにしなければならないと強く感じた研修会でした。少し専門性の高い内容にしすぎたのか参加者が少なかったのが反省されます。日時:令和元年7月28日(日)場所:北里大学第16回 西東京薬剤研修会第4回 西東京臨床検査研修会他職種の内容を薬剤師にもわかりやすく現場で使える内容だったため、とても勉強になりました。運動の話、災害の話、大変参考になりました。日々の業務にいかしていきたいと思います。天川先生宮川先生糖尿病の患者様も高齢者が増えているので今回のテーマはとても勉強になりました。先生方の貴重なお話ありがとうございました。認知症に限らずDM患者への現在の医療現場の様子、またデータの見方、資料と講演と充実した一日となりました。