ブックタイトル会報2019年11月

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会報2019年11月

第197号 令和元年11月発行 Page 3臨床糖尿病支援ネットワーク[当法人会員] 総合司会熊倉医院 塚本 万里子 [看護師]令和元年7月28日、西東京糖尿病療養指導プログラムが開催されました。受講者の要望を受け、今年度はサテライト会場を設けた企画となりました。教育看護系は323名の参加がありました。今年度のメインテーマ「超高齢時代の糖尿病療養支援を考える」の基調講演では、東京都健康長寿医療センターの荒木 厚先生より“高齢者糖尿病の療養指導のポイント”と題し、高齢者糖尿病の特徴を踏まえ「老年症候群の予防も目的に加える」というお話がありました。機能評価(DASC 8)を適時行うことの必要性や、食事、運動、薬物療法の注意点、社会サポートについても実践で活用できる学びを得ました。今野真希先生からは“高齢糖尿病患者の看護”について療養環境が変化した背景を多面的にとらえ、QOL・余命・生活に合わせた支援や、自宅でのサポート体制を早期から考えることを学びました。午後の部は、“糖尿病患者の生活の質を考えたケア~糖尿病患者の口腔内環境と加齢に伴う変化~”というテーマで、杏林大学保健学部の寺島涼子先生より、歯周病になると咀嚼嚥下機能が低下するために療養者への食生活指導が難しくなり、糖尿病と共に生活する療養者にとって、生活や生命が負のスパイラルへ陥る危険があること。複雑な口腔内環境から治療・予防に至るまでをご講義いただきました。最後に、小柳貴子先生の“糖尿病患者さんの意思決定支援”の事例を北谷真子先生、植木彬夫先生をコメンテーターに迎え進行しました。会場全体が一瞬にして集中し共有していました。看護のやりがい、醍醐味が伝わる素晴らしい内容だったと大変好評でした。2019年度 西東京糖尿病療養指導プログラム報告日時:令和元年7月28日(日)場所:北里大学第16回 西東京教育看護研修会高齢の糖尿病患者が増えてきており、対応や指導に困ることも多かったため、今日の研修会はとても参考になった。「医療学」という言葉を初めて知りましたが、興味深く伺いました。口腔機能低下については知らないことが多くあったので、評価の仕方など教えていただけて参考になりました。日々の療養指導を振り返ったり、新たに学んだり確認したりすることができた。ひとりひとりの患者様、その家族と関わっていくことは大切であると改めて感じた。時代に即した内容で、興味深く参加することができました。明日からの療養指導に生かせそうです。事例もとても勉強になりました。認知症と血糖コントロール、口腔との相互関係が高齢者の糖尿病治療に大切ということを、丁寧に深く教えていただきました。今回の研修会の最後に講義して下さった事例検討は、とてもためになりました。事例検討があると、とても勉強になります。携帯を使ってコメントや質問できるのはとても便利で良かったです。荒木先生今野先生寺島先生北谷先生