ブックタイトル会報2019年6月193号

ページ
6/8

このページは 会報2019年6月193号 の電子ブックに掲載されている6ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

会報2019年6月193号

Page 6 第192号 令和元年6月発行臨床糖尿病支援ネットワーク[当法人理事] 多摩センタークリニックみらい 藤井 仁美 [医師]3月14日(木)、第23回となる本会は「糖尿病注射療法にまつわる問題点」をテーマに開催し、61名の方々にご参加頂きました。特別講演はクリニックみらい国立 院長 宮川 高一先生より「学ぼう!糖尿病注射療法の基礎から応用」と題しご講演頂きました。「質の良い血糖コントロールをすること、血糖を平坦化することが重要であり、何よりも夜間低血糖を起こさないことが重要である」、「高齢者でのコントロール目標値はHbA1c8.5%以下が最も重要」といった話題から始まり、インスリン注射療法の変遷を中心に各インスリンの特徴や使用上の注意点、そしてデバイス、針の特徴についてもご紹介頂きました。また、血糖を平坦化を目的にGLP-1受容体作動薬を使用した症例提示も頂きました。パネルディスカッションでは、松下隆哉先生に加え、飯田美佐子先生(看護師)、栗栖啓充先生(薬剤師)に登壇頂き、『明日からできる糖尿病注射療法~患者さんのために各職種でできること~』というテーマで座長の本城 聡先生を中心に討議頂きました。JDDM研究では、糖尿病患者の約半数がHbA1c7.0%を達成していない。現在インスリンは進歩し、最近はGLP-1受容体作動薬も含め、さまざまな種類がある。健常な人と変わらない生活を送るためには患者さんに前向きに注射療法に取り組んで頂く必要があり、患者さんに接する医療従事者それぞれの役割、導入する際に注意する点等について討議を行いました。次回は「網膜症」をテーマとして、開催を予定しております。興味のある方は是非ご参加をお待ちしております!第23回南多摩糖尿病教育研究会報告日時:平成31年3月14日(木)場所:パルテノン多摩[当法人理事] 代表世話人 片山内科クリニック 片山 隆司 [医師]平成31年3月16日(土)に調布市文化会館たづくりにて、第26回TAMA生活習慣病フォーラムが開催されました。テーマは「これが噂の糖尿病最新治療最前線 ~今こそ知りたいトピックスを集めましたPart2~」。第Ⅰ部 基調講演は、東京医科大学 臨床検査医学分野 関谷綾子先生より、フレディ・マーキュリーらが活躍していた時代からの薬の目覚ましい進歩により、近年HIV感染症に対する関わり方が変わってきている事を示していただきました。そして、HIV感染症者にとって医療機関はオープンに出来る数少ない居場所である事、またHIV感染症より高齢に伴う生活習慣病のコントロールの方が重要である事を強調していただきました。第Ⅱ部 基調講演では、理化学研究所 生命医科学研究センター 堀越桃子先生より、最近プレスリリースされました“日本人集団の2 型糖尿病に関わる新たな遺伝子領域を発見”の内容を中心に、何故 日本人集団では欧米人集団と比較してGLP-1 受容体作動薬を含むインクレチン関連薬の有効性が高いかを解説していたただきました。第Ⅲ部 基調講演では、東京大学大学院医学系研究科 健康空間情報学講座 脇嘉代先生より、慢性疾患の管理におけるICT/IoTの利活用を紹介していただきました。講演の最後に“やはりヒトとヒトとのコミュニケーションが大事”という言葉が聴講者の心に深い感銘を与えました。終了後のアンケートにおいても、難しい内容でしたが何が最新な情報・治療等だと実感できました、すごい内容の講演だと思われた・・・等さまざまな感想・ご意見をいただきました。回答者全員から“次回も参加したい”という回答をいただき、当フォーラムへの期待を実感する事ができました。第26回TAMA生活習慣病フォーラム報告日時:平成31年3月16日(土)場所:調布市文化会館たづくり