ブックタイトル2019年1月号

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概要

2019年1月号

第187号 平成31年1月発行 Page 7臨床糖尿病支援ネットワーク答え 3 下記の解説をよく読みましょう。 (問題は1ページにあります。)解説 第1、2期は原則として糖尿病の運動療法を行う、とあるが、第3、4、5期はすべて、原則として運動可。ただし病態によりその程度を調節する、とある。(糖尿病療養指導ガイドブック2018 P71)読んで単位を獲得しよう10月13日から14日にかけて、「糖尿病患者の薬物療法ALLマネジメント」~罹病期間の長い糖尿病患者へどう対応するか~をテーマに開催された、第7回日本くすりと糖尿病学会学術集会に参加いたしました。本学会は特に薬物療法に焦点をあてた学会で、教育講演は11、シンポジウムは7、研究発表は口演、ポスター含めて105報で、その内容は基礎実験から臨床における患者教育まで、バラエティに富んだ内容です。シンポジウムや教育講演では、日本糖尿病学会でも盛んに討論されることの多い糖尿病腎症の進展予防についてと、本邦で行われた大規模臨床試験であるJ-DOIT3の報告を行った場が、参加者も多く活発な討論が行われていました。糖尿病における薬物療法は、糖尿病腎症の病期によって大きく変化し、有効性や安全性を担保するために用量調節や薬剤の選択が重要となるため、実臨床では頭を悩ませることは多いのではないかと思います。シンポジウム4では、腎機能低下症例での糖尿病治療薬の設計と問題点、合併症治療薬の使い方、腎機能低下を引き起こす薬剤についてなど、とても広範囲かつかゆいところに手が届く内容になっており、実臨床にすぐに応用できる内容になっていました。教育講演2では、糖尿病患者に対して積極的な治療介入を行うことによるベネフィットについて検討されたJ-DOIT3について、詳細な内容説明とシンポジストの見解について報告されました。海外における積極的な治療介入は有害事象の増加や、期待した治療目標の達成にいたらず、期待された結果が必ずしも得られていません。J-DOIT3では、薬物治療による有害事象を既報にくらべて非常に少ない割合に抑えられており、総死亡や脳血管疾患の減少など、複数のベネフィットが得られたことが報告されています。薬物治療の有害事象を未然に防ぎ、期待した効果を得るために、メディカルスタッフが中心的な役割を担うことが必要だと理解できました。研究発表で多く見受けられたのは、薬物療法のアドヒアランスについてです。糖尿病治療薬は非常に多くの選択肢を手にしている一方で、服薬アドヒアランスは他疾患にくらべて非常に低いことが分かっています。治療目標の達成は、いかにして忘れずに薬を飲んでもらうかが、大きな影響を与えると考えられます。研究報告はアドヒアランスの現状を解析したものからICTを使った訪問薬剤指導における情報共有の取組みなど、多岐にわたっていました。本学会では基本的な知識を得ることから、日本全国で行っている糖尿病治療への取り組みを目にすることができます。また、参加者同士の距離感が近いので、比較的フレンドリーな雰囲気で開催されています。明日からの糖尿病療養指導に活用できる内容に溢れた学術集会で得るものが多い内容になっていますので、糖尿病治療に少し興味のある方、実際に治療に関わっているメディカルスタッフの皆さまには、来年の札幌大会にご参加をおすすめいたします。事務局からのお知らせ事務局へのお問い合わせは当法人ホームページで常時受付けております。ご返答にはお時間をいただくことがございますが、順次対応させていただきます。お急ぎの方は平日の10:00~12:00 / 13:00~16:00にお電話くださいますようお願いいたします。第7回日本くすりと糖尿病学会学術集会平成30年10月13日(土)~14日(日)ウイングあいち[当法人会員]北里大学薬学部堀井 剛史 [薬剤師]開催日:平成31年2月2日(土)18:30~20:30場 所:国分寺労政会館 3階 第3会議室(JR中央線「国分寺駅」南口下車 徒歩5分)参加費:500円 申 込:FAX:042-369-4620(1/25締切)☆西東京糖尿病療養指導士認定更新のための研修単位:3単位☆日本糖尿病療養指導士認定更新のための研修単位<第1群>:1単位申請中詳細資料の同封あり第7回 糖尿病看護を語る会研究会等のセミナー・イベント情報主催事業 共催・後援事業 その他●2019年度年会費の納入が、1月7日より可能になりました。会員継続される方は、ご自身のマイページ「年会費納入のお願い」より、3月31日までにご納入をお願いします。