ブックタイトル2019年1月号

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概要

2019年1月号

Page 4 第187号 平成31年1月発行臨床糖尿病支援ネットワーク[当法人理事] 南多摩糖尿病教育研究会代表 多摩センタークリニックみらい 藤井 仁美 [医師]9月13日(木)、第22回となる本会は「高齢者糖尿病の食事と運動」をテーマに開催し、45名の方々にご参加頂きました。特別講演は東京医科大学八王子医療センター 糖尿病・内分泌・代謝内科 理学療法士 天川淑宏先生より「高齢者糖尿病の身体的機能の特徴を踏まえた運動療法」と題しご講演頂きました。「現在、治療の中心となっている薬物療法も食事療法・運動療法の継続により、より一層の効果が期待できる」といった話題から始まり、運動療法を中心に内分泌器官としての筋肉の役割やフレイル対策として「チョビ歩行」や「筋膜リリース施行」など高齢者へ有効な運動療法をご紹介頂きました。また、地域でのADL維持につながる取り組みとして清川村での活動についてもご報告頂きました。パネルディスカッションでは、天川先生に加え、本城聡先生(医師)、菅原加奈美先生(看護師)、福島由香里先生(栄養士)に登壇頂き、『明日からできる食事療法・運動療法~高齢者糖尿病のために各職種にできること~』というテーマで座長の森貴幸先生を中心に討議頂きました。高齢社会が進む日本において、より健康寿命を長くするためには改めて食事・運動療法を患者さんに前向きに取り組んで頂く必要があり、患者さんに接する医療従事者それぞれの役割、チーム診療について討議を行いました。次回は2019年3月14日(木)にて「糖尿病注射療法にまつわる問題点」をテーマとして、クリニックみらい国立 院長 宮川 高一先生による特別講演と多職種でのパネルディスカッションにて開催予定をしております。興味のある方は是非ご参加をお待ちしております!2018年9月30日に、『第23回糖尿病療養担当者のためのセミナー』が開催され、173名の方々にご参加頂きました。当セミナーは午前が講演会、午後は昼食セミナー(講義)及び分科会(グループワーク形式中心)の構成となっています。午前の部では、まず昨年の学会で報告した、当セミナーの研究内容の発表が行われました。次に2つの特別講演を実施し、高村内科クリニックの植木彬夫先生より『大規模臨床試験の結果をどのように日常臨床に活かしてきたか、あるいは活かしていくか』と題してご講演頂きました。次に東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻/健康科学・看護学専攻 教授の佐々木敏先生より 『いま糖尿病療養担当者に何が求められているか?栄養疫学の視点から』と題してご講演頂きました。佐々木先生のご講演では、①『患者さんは何を望んでいるか?』、②『「患者がすべき」と信じていることは正しいか?』という2つの観点から、ご講演を頂きました。患者さんの立場に立ちつつ栄養疫学のデータをご紹介してくださり、とてもわかりやすく、非常に興味深い内容でありました。午後の部では、昼食セミナーにて専門の先生方による講義形式で、糖尿病治療に関連した幅広い情報提供が行われました。その後の分科会では、全員参加型のグループワーク等を通じ、 職種・施設の壁を越えて活発な意見交換や情報共有の場となりました。第22回南多摩糖尿病教育研究会報告日時:平成30年9月13日(木)場所:日本医科大学多摩永山病院第23回糖尿病療養担当者のためのセミナー報告日時:平成30年9月30日(日)場所:東京経済大学佐々木先生