ブックタイトル2019年1月号

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概要

2019年1月号

第187号 平成31年1月発行 Page 3臨床糖尿病支援ネットワーク[当法人会員] 総合司会 北里大学薬学部 井上 岳 [薬剤師]2018年9月9日、残る暑さの中、神田(東京)の興和ビルをお借りして「第12回西東京糖尿病運動指導スキルアップセミナー」が開催され、72名の方が参加されました。高齢糖尿病患者において、QOLの質の維持を確保するために、フレイルやサルコペニアの観点からも、如何に転倒を防止するかは重要な課題です。今年度のテーマを“高齢者のための運動療法~転倒防止のための運動療法~”とし、午前の部では、代表世話人である植木彬夫先生より、本セミナーの趣旨と、高齢者の運動生理についてご講演をいただき、その後、世話人より、講義とワンポイントエクササイズ(実技)を交互に繰り返しながら、参加型のセミナーを行いました。また、運動療法のみならず、低血糖を防ぐ観点から含め、食事と運動療法のポイントについても具体的にご説明いただきました。午後の部では、実技中心のプログラムが組まれ、実技1では、世話人である福田麗先生(健康運動指導士)から “高齢者の心をつかむ運動指導”と題して、高齢糖尿病患者の理解力や運動能力に応じた“高齢糖尿病患者が楽しくなる運動指導の実際”について、昼食後の眠気を吹き飛ばすほど、受講者の皆さまが積極的に参加されていました。実技2では、“転倒防止のために必要な身体づくりの指導法”について、理学療法士や健康運動指導士の世話人全員が受講者の近くでフォローしながら、“転倒防止を回避できる身体づくり”、“つまずかない身体づくり”を中心に指導法を学んでいました。本セミナーでは、配布資料が80ページにも及び、休憩時間も十分に確保できないほど内容盛りだくさんでしたが、熱心な受講者の皆さまに助けられ、多くの学びを得ることがで第12回西東京糖尿病運動指導スキルアップセミナー報告日時:平成30年9月9日(日)場所:興和ビル ホール高齢者の活動量をあげることも運動ととらえることがよく理解できました。具体的な運動療法(身体活動療法)を学ばせていただき、有意義な1日となりました。今後も続けてください。細かい説明、実技、運動の必要性など、大変勉強になりました。まず自分で実践し、指導の中に取り入れていきたいと思います。参加して良かったです。DMの人にどう運動を行う動機づくりになるかわかりませんでした。自分自身も年を重ね、体の老化を感じ、筋肉を減らさない必要性を感じます。本日体験したことを自分でも実行してみたいと思いました。本日初めての参加でしたが、とても参考になりました。高齢者の為のストレッチング、筋トレはそのまま自分の体を整えるためのストレッチ、筋トレとして毎日取り組んでいける内容でした。運動療法=運動ではなく、身体活動をいかに増やすかが重要なのかが分かり、また動けない心をどう動かすか、スキルアップ(指導の工夫)の必要性が十分に理解できました。今後の療養指導に生かしていきたいです。